…と、入った店内は、おおっ、今日は珍しく昼間から熱気に満ちている。
どうやら、ちょっとした宴会（？）があるみたいで、とっても賑やか。

という事で…、初めて真ん中の石臼の横にちょっと座らせて頂いて、ほっと一息。
程なく顔を見せてくれたご主人に、「何に飲む？」と言われてしまったので・・・（＾＾；
寒かったので熱燗をお願いすると、



にこにこと
「これで作ってみたよ～」
と、「五凛」純米生酒の瓶を手にして出して下さる。
な、生酒をお燗にっっ？
何だかもったいない気持ちで頂いた熱燗は、とてもやさしく柔らか～い口当たり。
さすがご主人、これは美味しい…



それに、お通し代わりに出してくれた、近々品書きに載せようかと思ってるとの、「モッツォレラチーズの味噌漬け」を試食を兼ねて出して頂く。
まったりとして滑らかで、味わいの深いモッツォレラ。これは旨いっっ



それに…、ここでは（私には）定番の「紅葉子」も。
うーん、今日のたらこは又、一段と粒々がしっかりとして美味しいなぁ～。

と、忙しそうにしているご主人、奥様を眺めつつ、一人ゆっくりと味わっていると…



宴会のお客さんの頼まれた二種類の「うどん」がお裾分けに。



真っ白で讃岐うどんのような「あずまうどん」に



ちょっと茶色がかった「さとうどん」。
これは噛み締めるとしっかりと地粉の味が広がる田舎うどん。
どちらも、もっちもっちとしたしっかりとした腰があり美味しい。
ここのうどんも、これはいいなぁ。

と生姜の薬味で頂き…、
それはそうと、お蕎麦をも、とお願いしようとしていたら、再びにこにことご主人が
「今日はおもしろいのがあるよ、これ食べてみてよ」
と出してくれた一皿。



なんとっ、産地違いの熟成５日目蕎麦三種類。
並べてみると、どれもしっかりと姿形が違うのが見分けられ、これは面白い



それでは、とまずは一番色が薄めの「福井大野」のお蕎麦から。
香りは、やはり熟成ならではの、豆系の甘みのある香りだが、どこか爽やかで優しい。
味わいも、同様で、香ばしさと甘みが加わったもので、これは美味しい。



丁度二つの間のような色見た目の黒姫。
こちらは、やや豆に加えて穀物の風味が濃い、かな？



そして、切り口がさらに鋭利になった「茨城常陸秋蕎麦」。
この風味が又濃い！だだ茶豆の甘みに珈琲のような苦味のような香ばしさが加わっているような…。

どれも甲乙つけ難い味わいに、あれこれと談義しつつ大満足で食べ終え、
本当にこちらのご主人は、何を始めるか分からない…
としみじみと感心してしまう。

次来た時は、何が出てくるんだろう…
などとわくわくしつつ、今日もご馳走さまでした～

これを飲んだ人たちが羨ましい…

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