すっかり見慣れたオリジナルの暖簾を潜り、扉を開くと、今日も偶然♪
お友達の顔が中にあり、ほっとうれしく、同じテーブルに腰を下ろす。

と、なったら
せっかくだもの、私もちょっと一杯頂こう～。



「春霞」の五勺をお願いすると、一緒に出される小鉢のお通し。
さっぱりとした大根おろしに糸昆布が混ぜられ、カリカリのじゃこがまぶされたうれしい一品。



それに、今日は…
にんじんの甘みにカリカリの胡桃のトッピングが香ばしい、
「ニンジンサラダ・マスタード風味」の一皿を。

これで、久しぶりにお会いする友人や、ご主人との会話を楽しみ…、
お目当ての「熱もり」をお願いするつもりだったが、冷たいお蕎麦も食べてみたくて、「もり」と半分ずつでお願いしちゃう。



まずは、定番の「もりそば」から。
丹精に切り揃った蕎麦は、艶々と輝き、手繰り上げるとふわ～っと香ばしい香りがいっぱい。



味わいも濃く、いつ来てもやっぱり美味しいなぁ～
としみじみ思ってしまう「もりそば」に、満足したところで…

念願のトム臼で挽いた粗挽き蕎麦の「熱もり」が出される。



その姿だけでもうれしくなってしまう、蕎麦の欠片が豪華に散った粗引きの蕎麦。
これが暖められている事で、さらにぐーんっと香りが立ってくる。



まずはそのまま頂くと、暖かくてもなお、心地のいい腰があり、つゆに絡まった蕎麦が香ばしい。
しかも、これがとても甘い 。
噛み締めると穀物の香ばしさに、びっくりするほどの甘みが口に広がる。
一枚目のもりそばと同じ蕎麦との事だが、これはすごい。
と、このままでも食べてしまいそうになるところで…



添えられた卵の黄身をそっと落とし入れ、



少しずつ崩し絡め頂くと、これがもう～っ

まろやかで、濃い卵のコク、これが加わった絶妙な味わい。
しかも、ここの卵はとりわけ味が濃いんだもの、これはたまらない。
いくらでも食べてしまいそう。



すっかり食べ終えたら、熱々でとろ～りの、まるでポタージュのような蕎麦湯を注ぎいれ、ぱっと煮え立つ卵汁。
これが又美味しくて、ゆっくりたっぷりと頂いた後は、これも楽しみな最後の煮豆。


「粗挽きの方はまだ試作段階で、もうちょっと改善しようと思ってるんだ.。でも、大丈夫、もうすぐ（＾＾♪」
とおっしゃるご主人。
正式メニューに上るのも、いよいよかしらん 。

今日もたっぷり楽しい時間をも頂いて…
ご馳走様でした～

　「黒森庵」　

杉並区和泉3-17-6
03-3327-4496　　11:30～15:00
金・土・祝 & 東京都民の日 定休　　禁煙　

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