あの時お話されていた鴨つくねは登場したかな、
と、気になっていたところ。
花活けの仕事をすませ、今日は国領にちょっと寄り道 。
国領駅から程近く。ビルの間を通り抜けた路地沿いに、山小屋を思わせる小さなお店。
お、ここにも「新そば」の文字が書かれてる♪
国領 「蕎麦 山河」
扉を開けると、新しい花番さんかな?気さくでにこやかな笑顔で迎えられた店内は、心地よくJAZの流れてる。
美味しそうに「カレー南蛮」を食べるお客さんのいる中、今日は小雨降る外を眺められる窓際の席に腰を下ろす。
すぐに出されたお茶を飲みつつ、置かれている品書きを手にすると・・・
お、品書きも一新。
蕎麦、お料理のメニューもいくつか増えているのがうれしいな~
楽しみにしていた「鴨つくねせいろ」も、品書きに載せられ、これは楽しみ。
・・・と、まずはちょっと蕎麦前を。
地酒の品書きの中から、「黒帯」を選びお願いすると、「お通しの麦味噌です」と、お通しも出されるように変わってる。
これを頂きながら、「蕎麦屋の料理」と書かれたちょっと種類の増えた品書きを見ると、中に「きつね」というのが目に留まり、お聞きすると
「きつねそばに入れる、お揚げなんですが・・・」
とのこと。(まあ、そうだろう・・・
そういえば、前回伺った時に、ご主人が「きつねそば」の揚げについてちょっとした拘りをお話されていた事を思い出し、これをお願いしてみることに。
程なくして出された「きつね」は、短冊切りに切られた、しっとりと炊かれた油揚げ。
ほんのり甘めの優しい味わいの汁をたっぷりとすった油揚げは、口に柔らかく、お酒のあてにいい。
これを、ゆっくりと頂き・・・
蕎麦は、楽しみにしていた「鴨つくねせいろ」そば。
高足の笊に盛られた蕎麦は、前回頂いた時に比べ、やや太めに切られてる。
北海道幌加内の新そばとのこと、蕎麦はうっすらと緑がかり、つやつやと輝く。
手繰り上げると、蕎麦の粒がびっしりと詰まった蕎麦で、顔を寄せるとふわりと、草のような清々しさの感じる香りが漂う。
口に含むと、以前のしっかりとした腰にしななやかさが加わったような、心地のいい歯ごたえ。噛み締めると、まだ強くはないが、これも新蕎麦らしい風味が、ゆっくりと漂ってくる。
これは、いい。
前回の蕎麦もよかったが、個人的にはこの太さの方が蕎麦をじっくりと味わえるようでいいな~ 。
そして、気になっていた鴨つくね汁をも。
一度焼かれた葱に、大振りのつくねが浸された汁は、甘さを控えめにしたしっかりとした味わいのある汁。
これが、このやや太めに切られた蕎麦に調度よく、絡め頂くと、蕎麦の風味がさらに増すよう。
そして、中のつくねをも。
鴨つくねは混じりけない鴨肉のみでつくられたもので、しっかりと固めに丸められたもの。ふわっとしてジューシーな鴨つくねとは違い、ぎゅっと詰まったミンチ。まるで鴨肉そのものを食べているような、非常に濃い味わい。一口齧っただけで、鴨の味がぐわ~っと感じられる。
これは、このままで頂いてもしっかりとした酒の肴に良さそう。
と、鴨つくねにもいろんなタイプがあるんだな~っと、改めて思いながら鴨つくねを齧り、汁に浸しと、楽しくするすると頂いてしまう。
最後には頃合見て出された、熱々のさらさらとした蕎麦湯を注ぎいれ、これもゆっくりと味わう。
すっかり体も温まり、ほっとしていると・・・
ここではお決まりになったよう、
「蕎麦茶ゼリー」が、温かいお茶と共に出される。
やっぱり、もちょっと甘くても・・
とも思ったが、鴨つくねを食べた後には、さっぱりとしてこれが美味しい。
楽しみにしていた「鴨つくね」が食べられたことに満足していると、ご主人が厨房から顔を出され、覚えていて下さったようで、少々お話も・・・。
最近は温蕎麦がよく出るようになったので、蕎麦も少々太めにしたとのこと。
以前よりもちょっと余裕の出てきたご主人が、これからもさらに楽しみ。
ご馳走さまでした~
温かい蕎麦に力を入れていらっしゃるご主人。
秋風も冷たくなってきたこの頃、私も今度は温かい蕎麦をも、頂にきてみよう・・・
*お品書き
せいろ 800円、辛味おろしせいろ 1,050円、冷やしきつね1.050円、納豆そば 1,300円、鴨つくねせいろ 1.250円、鴨汁せいろ 1,500円、海老天せいろ 1,800円、かけ 800円、花まきそば 950円、カレー南蛮そば 1,200円、きつね蕎麦、辛味おろし蕎麦 1,050円、納豆蕎麦 1,200円、にしん蕎麦 1,400円、鴨つくねそば 1,300円、鴨南蕎麦 1,600円、海老天蕎麦 1,800円
きつね、わかめ 350円、板わさ、しらす辛味おろし、焼き味噌 550円、うるめ鰯/たたみ鰯/エイヒレ 650円、おひたし 500円、冷奴 550円、にしん 750円、玉子焼き 850円、海老天ぷら 1,100円、季節の治部煮 1,200円、合鴨の陶板焼き 1,800円
緑川、黒帯、神亀 650円~、吉ろく、中々、山翠、仁右衛門 650円、エビス 630円
「蕎麦 山河」
調布市国領町4-8-7
042-484-7270
11:30~15:00 / 17:30~21:00
(夕方の営業時間は延びる予定)
水曜定休 禁煙
前回の訪問
- 関連記事
-
- 調布 「原田」 (2010/05/02)
- 仙川 「石はら」 (2009/12/29)
- 深大寺 「陣屋」 (2009/07/26)
- つつじヶ丘 「末広」 (2009/06/14)
- 国領 「夢工房 桜」 (2009/05/22)
- 調布 「やくも」 (2009/04/22)
- 仙川 「家族庵」 (2009/02/19)
- 国領 「山河」 (残念な事に閉店) (2008/09/30)
- 国領 「山河」 (残念な事に閉店) (2008/07/04)
- 深大寺 「玉乃屋」 初詣そば (2008/01/01)
- つつじヶ丘 「末広」 (2007/11/25)
- 深大寺 「湧水」 (2007/03/25)
- 布田 「たなか」 (2006/08/25)
- 仙川 「家族庵」 (2005/11/28)
- 調布市 布田 「徳兵衛」 天ぷらともり [惜しむことに閉店] (2005/11/07)
少なくはないけど、多いという程ではないでしょうか。
180グラムくらいかな?と・・・。
笊の円周もさほど大きくなく、その上笊の真ん中が妙に盛りあがっていて、うっすらと蕎麦が盛ってあるという……。
私は、あったかい納豆そばか、お客さんの食べていたカレー南蛮が気になっています(^^)
→ yuka (03/19)
→ yuka (03/19)
→ sherbetsST (03/18)
→ 森のたぬき (03/01)
→ yuka (02/24)