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    つれづれ蕎麦 
    矢川 「志奈乃」
    2008年09月16日 (火) 22:20 | 編集
    月曜日が祝日の後の火曜日は、お休みのお店が多くてやだなぁ・・・、などと一人つぶやきながら、所用で行った立川の帰り道。

    前々から気になっていた、ひめはるぜみさんご用達のお店(定休は金曜日♪)に寄ってみることに niko.gif

    08-9-16 注射ぞ湯
    矢川駅前走る「矢川通り」を、立川へ向かって歩き、セブンイレブンを横目に路地を入っていく。

    何もないようなさっぱりとした住宅街の中に、遠くに「そば」の旗が3本はためいているが目に入る。

    その向かい側には、ほのぼのとした書体の看板があり・・・

    08-9-16 看板
    看板の下の提灯には、

    「信州八ヶ岳山麓 石臼挽そば」
    その横に書かれている、
    「信濃では 月と仏と おらが蕎麦」
    の文字が微笑ましい。


    信濃のお蕎麦だから、「志奈乃」なのかな、などと思いながら、入り口へ。

    08-9-16 店

    通りから少し奥に入ったお店は、ゆったりとして落ち着いた店構え。すっと暖簾が下ろされ、年季を感じる趣に、気品ある佇まい。

    矢川 「信州石臼挽そば 志奈乃」



    扉を開き中へ入ると、思ったよりもずっと上品な清潔感溢れた店内。
    取り立てた飾りつけはないものの、きちんと並べられたテーブルに、ゆったりとした小上がり席が広がっている。

    08-9-16 店内

    「いらっしゃ~い」
    と、とても気持ちのいい花番さんの声に迎えられ、空いていた奥の壁際のテーブル席に腰を下ろす。

    すでに2時を回ろうとする時間。それでもまだ近所の方と思われる方々が数人いて、皆さん常連さんのような様子に、このお店が愛されているのが伝わってくるよう。

    座り心地のいい椅子にお店の空気に、居心地の良さを感じながら、置かれている品書きに目を通す。

    お、これはいいな~futt.gif
    手打ちのお蕎麦屋さんでありながらも、なかなか豊富なお品書き。どれも手ごろなお値段で並んでいる♪。

    しかもお酒は、長野県伊那高頭町の地酒 仙人蔵 一色三種。
    「長野県産酒造好適米〈ひとごこち)とアルプス酵母で醸造し南アルプスの状流水で仕込んだお酒です」
    と書かれているのを読んでいたら・・・、久しぶりに蕎麦前を楽しみたくなり、中から特別純米をお願いすることに。

    08-9-16 酒

    花番さんのにっこり微笑んで受けて下さる応対もうれしく、出されたお酒は片口に注がれ、きんぴらごぼうのアテが添えられて。

    「ゆっくりしてって下さいね」
    の一言が、しみじみとうれしい・・・futt.gif

    ぴりっと辛みの利いた、美味しい手作りのきんぴらごぼうを食べながら、何か・・・と、品書を開き改めて吟味。
    隣の人の天ぷらもものすごく美味しそうだったけど、気分が天ぷらに向かず、さっぱりとお新香をお願いすることに。

    程なくして出された「お新香」に、び、びっくり bikkuri.gif

    08-9-16 漬物

    都心じゃ考えられないくらい、たっぷりと盛られた漬物盛り合わせ。
    こ、これが350円っっ??
    しかも、どれも手作りだという糠漬けの胡瓜に大根も、白菜、長芋の浅漬けも、どれもがとても旨い。

    しばしこのたっぷりのお新香に、すっきりとして柔らかい口当たりのお酒で、ゆっくりと寛がせて頂き・・・
    〆のお蕎麦をも。

    途中、頼まれたお客さんの「カレー丼」だか「カレー南ばん」だかのあまりにい~い匂いに、かな~り連られてしまいそうになってのだが、やはりここは、ストレートにお蕎麦を頂きたい、と「せいろ」を・・・。

    08-9-16 せいろ

    程なくして出された蕎麦は、長方形の蒸篭に盛られて出される。

    08-9-16 せいろあぷ

    江戸前の蕎麦よりやや太めの蕎麦は、角のきりりと立った勢いのある姿。瑞々しく輝き、躍動感さえ感じられ、見ていても気持ちがいい。

    08-9-16 せいろどあぷ

    手繰り寄せると、ほのかに清々しいような香りを感じ、口に含むと、きりっと冷水に〆られた気持ちのいい口当たり。

    08-9-16 せいろたべ

    口に含むと、これは、いい!
    しっかりとした歯ごたえのある腰加減。信濃の蕎麦そのもののような、素朴さと野性味のある歯ごたえに、うれしくなってしまう。

    風味はやや穏やかではあるが、この感覚が楽しく、かみ締めているとほのかに甘みが漂ってくる。美味しいよ・・・niko.gif
    素直な気持ちで、ふっと思う、素朴さ溢れたぬくもりのある蕎麦。

    蕎麦汁は、やや甘めで薄めの信州の蕎麦汁を思わせる。
    もうどっぷり漬けて食べてしまえるもので、これがなんだかとても美味しい。

    「熱いので気をつけて・・・」
    と、頃合を見て出された、さらさらの蕎麦湯は、ほんとに熱々。
    これを注ぎいれ、注ぎいれ、たっぷりと頂くと、お腹もいっぱいに。

    手打ち蕎麦でありながら、出前もこなす、あったかい心いっぱいのお店。
    花番さんの始終心温かな応対に、とても気持ちよくお勘定を。

    「ありがとうございました~」
    厨房からもご主人(かな?)が顔を出されておっしゃって下さるのも、またうれしい。

    ご馳走さまでした~hahha.gif
    ふっとあったかい気持ちになりながらお店を後に。

    又、来てみよう♪
    あの、しっかりとした腰のお蕎麦で、今度は温かい蕎麦をたべてみようっとniko.gif


    *お品書き
    せいろ、冷かけ、かけ 550円、ささ切うどん、ごまだれ 750円、つけとろ、おろし 850円、冷しスタミナ、ざる合わせ(ざるとすしご飯) 950円、鴨せいろ 1,000円、天ざる 1,100円、冷したぬき、きつね、そうめん 800円、冷しきのこ 900円、たぬき、きつね、月見 650円、玉子とじ 700円、おかめ、あんかけ、肉南蛮、鳥南蛮、カレー南蛮、力もち 800円、山かけ 850円、きのこおろし 900円、三歳 850円、おかめとじ、親子南蛮 950円、けんちん、みそ煮込み、もつ煮込み、おじやうどん 900円など(大盛150円)

    天丼 1,100円、かつ丼、親子丼 1,000円、牛丼 850円、カレー丼、玉子丼、カレーライス 750円、ライス 250円

    お新香盛り合わせ 350円、おろしきのこ 450円、いたわさ 500円、和風きのこサラダ、もつ煮込み、にくじゃが 600円、いか沖漬け 650円、親子煮、かつ煮 800円、旬幸天ぷら 750円など
    エビスビール 550円、仙人蔵〈本醸造 550、特別純米 650円、特別純米原酒)



    08-9-16 看板のした
    信州石臼挽そば 「志奈乃」

    国立市 富士見台 3-23-4
    042-572-7882
    11:00~15:00 / 17:00~20:00
    金曜定休
    P4台+1台 
    お店のHP

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    コメント
    この記事へのコメント
    よしの様
    さーすが、よしの様
    こちらにも伺っていたんですね♪

    私、こういう蕎麦も好きだな~
    なんて思いました。

    「あなたのそばがいい」
    んー、でも、蕎麦もいいな~(^^)
    なーんて♪
    2008/09/18(木) 23:49:34 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    しなの、か...
    赴き深い佇まい、ですよね。

    そう、汁があまっからくて独特な印象が強いです。
    信州の蕎麦、あの高遠で感じたようなものでした。

    しんしんしなのの そばよりも わたしゃ
    あなたのそばがいい

    なんて?

    改めてリーズンなお値段なんでしたね!
    (「高橋さんの題字」は独特で、一目でわかりますね!)
    2008/09/18(木) 17:42:25 | URL | よしの #-[編集]
    ひめはるぜみ様
    はい、やっと(^^)。
    いえいえ、蕎麦、よかったですよ。素朴さのあるしっかりとした腰。こういうお蕎麦も、なかなか出会えなくなったので、うれしかったです。
    しかも、550円とは!
    恐るべしです。

    やはり・・・、カレー南蛮。。
    すごくいい匂いで、本当に迷いました。ぜひ!食べてみますね。あと、ひめはるぜみさんお勧めの、「たぬきそば」も♪

    あ、お新香?
    いえ・・、さすがに(^^;;
    でも、とってもおいしいお新香だったので、お持ち帰りさせて頂きました。
    2008/09/18(木) 12:21:01 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    ラブ様
    はい、こういうお店、いいな~
    ってしみじみと思えるお店でした。
    蕎麦、料理もともかく、花番さんの応対がとても気持ちよかったです。

    だからこそ、地元に愛されているんでしょうね(^^)
    2008/09/18(木) 12:18:19 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    カレー南蛮をたべてほしい~~~
    いよいよ この お店まで お越しになりましたか。

    私も 紹介しておきながら、なんなんですが・・・  酒とおしんこは 誰が食べてもびっくりしますが、 蒸篭は 日によって差があります。 とんでもなく美味しいと思う日が 少し。 ふつうの二八の日が ほとんどです。 でも 地元の人のために ぎりぎりの値段でやっているので、 温かい目で お願いします。(って、関係者みたいですね)

    私は、志奈乃さんのNO1は カレー南蛮うどんで おすすめは、おしんこ、玉子丼だと、個人的には 思っています。 次回は 連れの方と一緒に お試しあれ。

    それでも yukaさん、よく 完食できましたね。ご立派です。
    2008/09/17(水) 23:48:31 | URL | ひめはるぜみ #-[編集]
    この店構えで、この風情で、この分量で、この品書きですか。
    地方の蕎麦店には「趣味の蕎麦」屋になりきれず、メニューのバリエーションを増やしている店もあると思うのですが、このてらいの無さこそが粋と思わせるお店ですね。
    かつては街の食堂替わりとして、今も地元に愛され続けている…。
    そんな勝手な想像をしてしまいました(笑)
    ほんとうに素晴らしいお店ですね。
    2008/09/17(水) 19:30:29 | URL | ラヴ #CtgNMZqM[編集]
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