国分寺駅北口を出てすぐ。
パチンコ屋さんの横の細道に、そこだけふっと昭和の名残を残した屋根の低い木造建築の一角。不思議な雰囲気漂う、レトロな看板が並べられたちょっと怪しげな 佇まい・・・。
国分寺 「武蔵野手打ちうどんそば 甚五郎」
昼ちょっとすぎた1時頃。懐かしさたっぷりの木枠の扉を引き店内へ。
中に入って、これ又びっくり
外に掲げられたレトロな看板なんて、序の口・・、と思う程の時代が後退したかのような数々の看板が、店内にずら~り・・・。
カウンター席8つ程に、テーブル席が4つ。ほぼ埋まっている中、入り口すぐのテーブル席がラッキーにも空いていたので腰を下ろす。
すぐにコップ水が出され、一口頂きながら上を見上げると、す、すごい~~。
天井にもびっしりと、どこからこんなに集めたのかと思うほど看板がずら~り。
ままっ、それはともかく品書きを・・・。
寒風厳しく手足が凍えるような今日、温かいものは、と見るとこれはうどんのみのよう。とはいえ、「肉汁、鴨汁」などは「そば」の文字も書かれているので、やっぱり蕎麦だったら・・と、「鴨汁そば」をお願いすることに。非常にボリュームがあるとの噂を聞いていたので、(ちょっと弱気?)「小盛り」で。
「小盛り?」と、注文を取りにきてくれたおばちゃが聞き返したのを見ると、小盛りを頼むのは、結構珍しいのかな・・?
と、あれこれ置かれている品書きを見ていると、ななななんとっ、そばの小盛りでも200グラム、普通で450、大盛だと600グラムと書かれているではないのっっ 。
恐るべし、国分寺・・・。
小盛りにしておいてよかった~っ
などと胸を撫で下ろしていると、しばしして「鴨汁そば」がお盆に乗せられて目の前に置かれる。
お、なかなかよさそうなお蕎麦では・・・
挽きぐるみっぽい黒めの、ややちぢれた感じの太めの田舎蕎麦風。それが、底下げの陶器の器にたっぷりと盛られている。
その横には、ほかほかと湯気の立った、これもたっぷりの鴨汁。
薬味には、少々荒めの葱に刻み海苔。
無骨というか、素朴感溢れた蕎麦を手繰ると、これが長~い。
とりあえず顔を寄せると、蕎麦の香りにちょっと小麦に近いような粉っぽい香りが合わさったような香りがふっと通り過ぎる。
そして、まずはそのまま口に含む。しっかりとした腰加減、やや滑りのようなものも感じるが、かみ締めると確かに蕎麦の風味を感じられる。何よりも、この大らかさ溢れた蕎麦が何とも楽しい。
目の前でほかほっかと湯気を立てている鴨汁が気になって仕方なく、待ちきれないような思いで、一口。
甘すぎないすっきりとした出汁には、たっぷりと鴨の旨さが染み出て、これが美味しい
しかもたっぷりの汁に、鴨の脂が表面を覆っているのでいつまでも熱々。
中には、これもちょっと珍しい、角切りにされた鴨肉の小間肉がごろごろと入ってる。
この汁に蕎麦を浸し頂くと、これが旨いっっ
しっかりとした、やや粗野な感じの蕎麦がふわ~と風味が増し、しかも甘みが引き出されるかのよう。たっぷりの蕎麦なのに、なんだか美味しくて、はふはふっと頂いてしまう。
しかも、たっぷりの汁は、最後まで熱々なのが何よりもうれしい。
ん~・・・、大満足
夢中で食べ進める中も、次から次へとお客さんが入って来るお店、噂に違わず人気店だと思わせる。しかも・・、てっきり蕎麦を頼む人はあまりいないのかと思っていたが、聞いていると半分くらいの割合で、「鴨汁そば」を頼んでる 。中に一人、「大盛」を頼んでいる人の蕎麦をちらりと見たら、これが圧巻・・・。山となった蕎麦はこれ又見事な盛り。。
怪しげな・・、などと思っていたが、入ってみたらなんだか和やかで優しい空気。懐かしい思いを感じる不思議な安心感に包まれた空間に、ここでしか味わえないような、美味しいお蕎麦に大満足
ご馳走さまでした~
外の寒風も、なんのその。ほかほかの体を感じながら、再び駅へと・・。
これは・・、ちょっと病みつきになってしまいそう?
今度は、田舎汁蕎麦?肉汁そば?それとも・・、思い切ってうどんを食べてみようかな
*お品書き
もりうどん 500円、もりそば 550円、とろろ、田舎、鴨汁、肉づけ、ラムづけ、ごまだれ、(各うどん、そば) 650円、武蔵野のらうどん、そば 700円、もつ鍋、肉、肉みそ、とり五目、ラム、肉味噌きむち、きのこ(各うどん) 700円、五目野菜、カレー、かき広島(うどん)750円、すきやきうどん 780円、鴨肉うどんそば 780円、小盛 50円引、大盛 50円増し
鴨鍋 650円、持つ煮込み 300円、おでん 600円、カレイ煮つけ、マーボーナス、おしんこ、さば味噌煮、角煮、鴨スモーク 500円、奴、梅きゅう、もろきゅう、塩から 400円など
酒(国分寺) 400円、ふぐひれ酒 450円、甚五郎 450円など
「手打ち 武蔵野うどんそば 甚五郎」
国分寺市本町3-3-13
042-325-6916
10:30~16:00 / 17:00~21:00、
10:30~21:00(土曜日)
日曜・祝日定休日 禁煙
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あの、あの、山になった・・・。
(^^;それは、お腹すかないですよね。
あの、盛りは見事です。
そして、あの素朴な感じの蕎麦がなかなか美味しくて・・・。
今度は、「田舎汁」で食べてみようと思ってます。あ、小盛で・・・(笑)
それにしても600gは伊達ではありません。ここの小盛り3枚分、普通の手打そば屋なら4~5枚分。2時間経っても全くおなかが減りません(苦笑)
勇気を出して(?)行ってきました。
蕎麦、素朴さたっぷりのものでとてもよかったです。でも、私には小盛で十分だったかも・・・。
うどん、次回は試してみますね。
フラッシュ?
私は、これまでに一度もフラッシュはたいたことがありません。一応、マナーだと思っているので(^^)。
いやあ、あの店内も一見の価値ありですね♪
それにしても 店内が 素晴らしくきれいにとれましたね。新しい カメラですか?オートですか?まるで フラッシュをたいたような 美しさです。
でも、入ってみてよかったです!
ん?ラムは、ラムの匂いとにんにく・・・。
となると、やはりうどんの方がよさそうですね~。
うどんもちょっと気になるところ、
でも、都心ではなかなか出会えないようなあのお蕎麦もかなり気に入ってしまいました(^^)。
しかも、遠くに行けば遠くに行くに従い、量もしっかりと・・・(^^;;
とは言え、それぞれの路線で、魅力的なお店はごろごろしているので、まだまだ行きたいお店がいっぱいです。
でも、一見の価値ありだと思いました(^^)。
確かに、外見とは打って変わって(?)、しっかりとした実力のお店だと思います。
あの田舎蕎麦、あれもよかった!
「ラムづけ」・・、はい♪
では、次回はそれを試してみます(^^)
私はラムづけうどん好きです。これでもか、というくらいラムの臭いとニンニクが効いていて、それが無骨なうどんと合ってる気がします。
お蕎麦なら鴨汁が一番好きです!
美味しそうな写真見て、また行きたくなりましたー♪
美味しい鴨汁のお店だと
盛りが少々寂しいことがおおいですが
これなら満足ですな
中央線沿線っていいお蕎麦屋さんが
多くてうまやらしい
蕎麦と饂飩の両方をいただきます。
看板の装飾やらなにやらがちょっと過剰で
損をして(?)いますが、なかなか実力のお店かと。
具によって汁を変えたりなかなか芸が細かいです。
女性には、ヘルシーな「ラムづけ」(肉汁のラム肉版)が人気らしいですよ。
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