こんな日こそ、行こう!と、とっさに西所沢まで・・・。
西所沢 手打そば 「久呂無木」
殺風景な通り沿いに、ふっと佇む木の格子戸の和みある風情。
午後も2時になろうとする昼下がり。
扉を開いた店内は大賑わい。ほぼ満席近く人々が蕎麦を楽しんでいる様子に、すっかり定着したこのお店の人気の程が伺える・・・
若奥さんに声をかけられ、何とか開いていたカウンター席の隅に腰を下ろす。
すぐに出されたお茶を頂きながら、置かれていた品書きを手にし、既に頼むものは決まっているけど、改めてページをめくる。
厨房、客席と大忙しなのは、中に書かれている「天せいろ」を頼む人が多いよう・・・。
次々と運ばれていく天ぷらは、とても美味しそう。そそられて、少々迷ったけど、初志貫徹 。
気になっていた、「岩手県産いわい鶏のうまみがたっぷり入ったあつあつの特性つけ汁」で頂く、「とりそば」をお願いすることに。
程なくして出された「とり汁」を見てびっくり
蕎麦汁仕立てのつけ汁を想像していたが、こ、この汁は・・・。まるで、とんこつスープのような白湯汁。こ、これは・・・?
とり汁がとても気になったが、まずはお蕎麦を。蕎麦は、つやつやと輝くエッジのぴしっと立った細切りの蕎麦。そのまま手繰り寄せると、ふわりとやわらかく穀物の香りが漂う。
ところどころに、蕎麦の欠片や透明な蕎麦の粒の浮く、上品な粗挽き。噛み締めると、きりっと冷水に〆られた蕎麦が心地いい。しっかりとした腰の蕎麦を噛み締めると、次第に解けるように、蕎麦のもつ風味、甘みが広がっていく。
いい蕎麦だ・・、と納得したところで、興味しんしんのとり汁を・・・。
まずは、そのまま添えられた蓮華で一口頂く。
こ、これは・・!。見た目同様、蕎麦屋の汁というよりは、白湯スープのような、鶏スープ。こってり円やかでクリーミィな鶏の旨味が溶け出しながらも、すっきりとしほっとする熱々の汁。中には、ごろごろと、身のふっくらとした鶏肉が入っている。これは美味しい
初めは合うのだろうか・・と、思ったこのスープが妙に蕎麦に合う。いや、さらに蕎麦の甘みを引き出すように、この円やかなスープが絡み合う蕎麦が実に美味しい。やや、蕎麦があまりに冷やされているので、すぐにスープが冷えてしまうのが、ちょっと惜しい気も・・・。
これ、汁蕎麦でも食べてみたいな~。
さすが「いわい鶏」、すっかり夢中で、美味し~い鶏肉に、スープを絡めての蕎麦にと、食べ進めてしまう。これは、クセになりそう~
最後の一適まで頂くと、心から満足した思い。
ほおっと、しながら余韻にふけりお茶を頂いていると、やっと客足の落ち着いたご主人が、「これ、きれいでしょう 」と、鉢に植えられた真っ赤な蕎麦の花を見せて下さる。
お聞きすると、群馬の川場村で蕎麦を栽培しているそうで、その在来種の一種とのこと・・・。つい先日刈り入れをして、今天日干しを始めたところなので、そろそろこちらでも新そばになるそうで、これは楽しみ。
ぽつりぽつりと、お話を聞かせて頂きながら、この鶏汁についてお聞きすると、鶏肉を8時間、ゆっくりと煮て作り、それを丁寧に濾して作っているとのこと。「コラーゲンたっぷりですよ」と、にこにこと話してくださる。成るほど、そうして作られた汁なんだ・・・と、汁の旨さを改めて思い出す。
しかも、夜には「くろむぎ」と名づけた挽きぐるみの粗挽きも打っているとのこと。「是非、夜にもいらして下さい」の言葉がうれしく、すぐにでも伺いたくなってしまう。
美形なご主人に、初々しさの残った若奥さん。なんだか、ますますこのお店に親しみを感じてきてしまいそう。
ご馳走さまでした~
是非、今度はゆっくりと夜に訪れて、お酒とお料理、そして粗挽きの「くろむぎ」を頂きに来よう・・・。
*お品書き
もりそば 680円、ごまだれ、とろろ、おろしぶっかけ 900円、とりそば 950円、天もり 1,200円、かけ 680円、わかめ 780円、きつね 850円、やまかけ 900円,天ぷら 1,200円、天丼 1,200円、ミニ天丼 400円など
(平日ランチ)彩り 1,000円、天丼蕎麦膳 950円、じゃこ蕎麦膳 850円
岩手いわい鶏炙り焼き 750円、出し巻き 700円、じゃこ山椒焼き、オニスラ 300円、こんにゃく田楽 250円、そばみそ、刺身こんにゃく 400円、牛しぐれ煮、南蛮漬け、漬物 500円、鴨ロース 1,000円など
醸し人九平次、黒龍、南部美人、雪室、すてきなさざなみ、八海山 650円~980円、焼酎各種 500円
手打蕎麦・うどん・諸国地酒
「久呂無木」
埼玉県所沢市西所沢1-4-14
042-922-9619
11;30~14;30 / 18:00~21:30
水曜定休(祝日営業、翌日休)
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はいっ♪
食べてきました。
ずうっと、気になって、忘れられなかったんです。でも、頼んでみてびっくり。
いやぁ、あれはいいですね(^^)。
私も、この冬の間に、又食べに行こうと思ってます。
気になって正解でしたでしょう?
つけ汁を見たら、「エッ! これは?」と、どうしても聞いてしまいますよね。
すぐ食べに行きたくなりました。
でも、きちんと拘って作られているそうで、しつこさのない、旨さが凝縮したおいしさです。
ぜひ♪
・・・そうそう、寒い間に(^^)
写真を見て鳥の「水炊き」のスープを連想してしまいました。
(煮込んだスープを使うタイプの方ね。)
軍鶏の水炊きのスープで締めにラーメンというのは、
食べた事が有りますが、こういう蕎麦は食べた事が有りません。
寒い内に一度、いただきに行かなくては。
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