だったら・・・と、しゅうちゃんさんがちょっと前に紹介していたお店が気になっていたので、そこで落ち合う事に。
新大久保のガード下。そんなところにお店があったなんて・・・と。
住所を間違えていて、さんざん迷ってしまい、既に先に着いていた友人に、携帯で聞きつつ向かうと、ようやく目の前にぼんやりとした「蕎麦」の文字の看板が見えてくる。
あ、あった~・・
(大久保と新大久保の間を往復しちゃったっ)
雑然とした路地の中に、ぽつんと。蕎麦屋というよりは、飲み屋さんというかあまりにも庶民的な店構え。こういう、飲み屋も嫌いじゃあないけど・・。
「手打ちそば 角萬」
先に着いていた友人は、早速熱燗を焼き味噌で・・・。
大夫寒くなってきた夕暮れ。わたしも・・と、思ったけど、急ぎ足で来たのでまずは、ビールで♪
カウンターが5席程、テーブル席は2卓。奥には小上がりの席もあるらしい。テーブル席から見える、カウンターの上に垂らされたお品書きも、テーブル席に置かれた品書きも、なんって良心的な値段・・!
で、頼んでみたお料理。
「わさび芋」に「野菜の天ぷら」。
ふわふわっとすりおろされたとろろは、たっぷりと。
野菜の天ぷらは、かぼちゃにさつまにレンコンにごぼう・・。根菜だっ。
家庭的~・・な、懐かしいような天ぷら。
そして、おでんの「大根とがんも」ちゃんと二つに切り分けて出してくれるのは、うれしい采配。これも、とっても家庭的な感じ。
「鴨ロースト」は自家製?味わいよくて、美味しい。これが300円なんて・・。
冷酒に変えて・・、〆張鶴本醸造に、浦霞などなどを頂く。
ちょっとレトロな感じのガラスの徳利と、切子細工の猪口が美しい。
最後に頼んだ「玉子焼き」は、蕎麦汁で作られたのか、ほんのり甘めだが、出汁のよく利いたふわふわで熱々。これは旨いっ
始め、我々だけだった店内も、気づくと満席になってる・・。
みな、気さくに立ち寄った感じで、一杯傾けて蕎麦を頼む人や、蕎麦だけを美味しそうに食べていく人などなど、なんだか又違った意味で、暖かさの満ちた店内。
さんざん飲んで食べたので・・、そろそろ我々も、メインのお蕎麦を。
「田舎、ありますか?」とお聞きすると、「はい」とのことで、「せいろ」と「田舎」を一枚ずつ頂くことに。
北海道と福島の蕎麦を二八で打っているとの蕎麦。まず目の前には「せいろ」から。
お、いい感じだっ。クリーム色の細切りの蕎麦は、角のピンっと経った凛々しく勢いを感じさせるもの。口に含むと、かなりしっかりとした腰。細切りであるのに、かみ締めて食べ味わう。
この蕎麦が美味しい。不思議な事に、香りはあまりないのだが、味わいはとてもいい。蕎麦の風味がふわりと立ち、甘みを残していく感じ。田舎と比べると、上品さを携えた感じも。
続いて、「田舎蕎麦」。目の前に置かれて、うれしく息を呑む。
いわゆる挽きぐるみの黒っぽい蕎麦には、微粉のような細かな蕎麦の星が豪華に散りばめている。田舎とは言え、細切りではあるが、セイロと比べるとやや太め。
こちらも、香りはおとなしめ。だが、これまた、ぎゅっと詰まったような、しっかりとした腰。
ワイルドな野趣さがあり、味わいもしみじみとしたもの。これは、いい。いかにも、男っぽい感じの蕎麦で、大地から湧き上がる自然の大きさを感じさせてくれるよう。こういう、素を感じられる野性味のある蕎麦は久しぶりだ・・
この二つの蕎麦を食べていたら、無償に「かけ」に興味がわいてきてしまい、二人で取り分けて食べてみようと、「かけ」をひとつさらにお願いしちゃう。
まずは、汁から・・。
お、美味しいっっ 雑味のない、純な鰹の風味がきりっと立った、すっきりとした非常に美味しい甘汁。濃さのバランスもとてもよく、これは・・、旨い!
そして、この熱々の汁の中でも、思った通り、しっかりと腰を保った蕎麦。しかも、温かさを加えてやや優しい風味をも加わったよう。
こ、この蕎麦で、卵とじも食べてみたいっ・・。
先のお客さんの中で、何人かが温かい蕎麦を食べていた気持ちが、改めて分かるよう。
それにしても、よく飲んで食べた~・・・
気づくと、我々だけになっていて 、ちょっとご主人とお話しなども・・。
実は、来月あたまに、四谷に移転してしまうとのこと。
どんなお店になるんだろう・・。是非とも行ってみたい。
日本男児のお手本のような、逞しくさっぱりとした素敵なご主人。
まだまだ隠されたような、何かを持っているようで、これからさらに楽しみなお店。
今夜は本当に、ご馳走さまでした~・・
ここから移転は、とても残念だけど、四谷のお店にも、必ず伺いますっ。
*お品書き
せいろ 650円、とろろ 750円、冷やし鴨南 850円、鴨汁 1,150円、かけ 650円、
卵とじ 700円、にしん 950円、鳥せいり 850円、カレーせいろ 850円など
蕎麦味噌 350円、わさび芋 400円、出汁巻き卵 450円、鴨ぬき 500円
大根、がんも 250円、野菜天ぷら 500円、などなど
手打そば 角萬
新宿区百人町1-9-14
03-3366-0237
日祝夜のみ 無休
(12月から)
新宿区左門町3-1 左門イレブンビル1F
080-5027-8360
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そうそう、蕎麦屋の玉子焼きって、ほんっとに美味しいですよね(^^)
新大久保って未開拓な土地だ
やはりお蕎麦屋さんの玉子焼きはうまいですね
昨晩は日本酒の会
呑斉会行ってきました
詳細は誘ってくれた方のブログ
http://yukicat.blog18.fc2.com/
こんな感じで楽しくたっぷりお酒を飲めました
都心よりも、ずーっと、都外が充実してたりしてますよぉぉぉ。
私も行きたくても、なかなか行けないお店がいっぱい。
ぜひぜひ、いいお店があったら、教えてください!
そう、どういうお店になるのか・・、とても興味津々。
あ、しゅうちゃんさん♪
私を「女性」としてカウントしてくれたの、なんだか、とーってもうれしくなってます(^^)
田舎住まいだから行きたいけど遠いな~
遂に行かれたんですね。
移転については、まだ詳しい開店日が未定ということでしたので、決定してからお伝えしようかと思っていました・・・。
「もち月」さんのように移転後に雰囲気が全く変わってしまうお店もあり、新店はどんな風になるのか不安もあります。
女性一人でも入りやすいと良いですね。
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