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    つれづれ蕎麦 
    1day-soba trip② 「せきざわ」
    2006年06月27日 (火) 00:50 | 編集
    まだ時間もあったので、続いて当初の目的の地、小布施へと向かう。

    久しぶりに訪れた小布施は、やぱっぱり素敵な、そしてかわいらしい町並み。古い蔵作りがところどころに残り、小さな小径や情緒ある民芸調のお店が点在して見ていても楽しい。

    その小布施の町の中心部から、ほんの少し離れた果樹園の通り沿いに、いきなり「せきざわ」が見えてくる。足元の低い位置に、手掘りされた看板がお出迎え。

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       信州小布施  そば 「せきざわ」

    20060627102153.jpg
    去年の年末に移ってきたばかりのお店は、角材をふんだんに使ったロッジをちょっと思わせるような雰囲気。

    ゆったりとしたアプローチを通って入り口へ。

    箕輪にあった頃からずっと来てみたくていたお店。
     


    まだ新しい白木の引き戸を開け中へ入ると、ほお~・・とするくらいの、檜の心地いい香りに包まれる。(お風呂やさんみたい・・?) 靴をぬぎ、スリッパに履き替えて店内へ入ると、どこかの別荘のリビングのような、木で囲まれた広く明るい店内。まだ目新しい木でしつらえた調度品が、目にまぶしい。

    20060627102142.jpg
    大きな窓からは、まだ植えたての木々が眺められる。これが次第に伸びたら、又素敵なんだろうな・・・。

    壁ぎわには、暖炉。
    そして、ゆっくりと贅沢に配された、これまたゆったりとしたテーブル席が点在する。


    「自家栽培、天日干し、手刈り、完全自家製粉、生粉打ち」

    なんて贅沢な蕎麦だろうか・・。
    そしてその蕎麦は、生粉打ち、変わりそば、粗びき蕎麦の三種。種物や、一品料理も充実してる。

    今回は初めてなので、3つの蕎麦が頂ける「三昧蕎麦」を。
    20060627101939.jpg
    頼むとまずは、表の看板と同じロゴの、「せきざわ」の名入のお盆に載せられて、蕎麦とっくりとちょこ、薬味のねぎと山葵がおかれる。

    待つ間に、ちょっと舐めてみた蕎麦つゆは、鰹の出汁の旨さが豊かに香るまろやかなもの。


    そして・・、まずは「生粉うち蕎麦」から。
    生

    四角の蒸篭に盛られた蕎麦は、緑がかった細切り。切り口のエッジが鋭く、見ただけでそそられる。
    20060627134111.jpg
    口元に寄せると、蕎麦の滋味な香りが非常に豊か。思わずうっとり・・

    しっくりと歯に返る腰、それをかみ締めると、濃い蕎麦の風味がじわりと・・。
    お、美味しい~っ

    蕎麦のしなやかさを持ち、喉越しもいい。
    つゆとのからまりも抜群だ。


    そして、次に変わりそば。今日は「生一本のさらしな」とのこと。
    さら全部

    目の前に置かれた瞬間、はっとするような、透明度のつよい更科。
    さらしなアップ
    さらしなの美しい白さは時折見かけてきたけど、これは・・、白いというより、透明な蕎麦。

    口当たりがとても滑らかで、それいて押し返してくる腰が気持ちいい。

    ぷりぷりとした感触で、甘みを豊かに感じさせてくれる。


    続いて・・、特に楽しみな「粗びきそば」が。
    粗挽き

    生粉打ち同様に、緑がかった蕎麦。
    気持ち生粉打ちよりやや太めで、こちらの切り口もまた非常に鮮やか。
    粗挽きどあっぷ
    いわゆる粗挽きの星が、こちらは同色に近い粒々で表面に散る。丸ヌキを粗挽きにしたとの事で、口に含むと時々掠める欠片。
    そして、この豊かな蕎麦の風味・・!
    野趣たけた粗挽きというよりは、上品に香る蕎麦。
    なんて・・・、素晴らしい。


    非常に満足の行く一連の蕎麦。さらにさらに、欲張りになって、かけそばまでも食べて見たくなってきている・・。んー、小布施がもっと近ければいいのに。と、切なくおもってしまう。
    20060627102203.jpg
    出された蕎麦湯は、ナチュラルなもの。

    終焉を思うように、しみじみと頂きながら、改めて品書きをめくる。手書きで書かれた和紙の品書きは、見ているのも楽しい。
    単品ももとより、こちらの三昧のセットはいろんな組み合わせがあるのがいいなぁ。


    温蕎麦と冷たい蕎麦のセットあり、鴨汁のセットあり、醍醐(大根のしぼり汁)とのセットあり、そばがきとのセットあり・・・。まだまだ、何度か通ってしまいたい。

    はぁ~・・、なんて濃い一日だったろう。
    ごちそう様でした。
    そして、忘れずにいたい・・・、いや、忘れる前に、又きっと訪れよう♪。


    そしてそして・・、運転、ありがとうございました 。。

    *お品書き
    もり、変わり、粗びき 各750円、醍醐 850円、とろろ 950円、天ぷらもり 1,600円、
    かけ 750円、卵とじ 900円、しいたけ 1,100円、鴨南蛮 1,500円、そばがき 1,000円
    三昧蕎麦 1,400円、とろろ三昧 1,600円、温かけ三昧 1,550円、茜三昧 1,800円~



    20060627102002.jpg
    「そば せきざわ」

    小布施町中松872-9
    026-247-5652
    11:30~14:30 / 17:30~19:30 
    火曜夜・水曜休



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    コメント
    この記事へのコメント
    うまいもん様
    うふふ・・♪
    是非是非!

    はまりますよ~・・・(^^)
    2006/07/03(月) 21:57:06 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    私も、いつか是非!
    「せきざわ」

    私も移転前から行ってみたいと思っていた店。

    これは是非行かないと!
    2006/07/03(月) 21:20:21 | URL | うまいもん #-[編集]
    prison様、
    お久しぶりです!

    蒔・・・、ということは、Prison様は冬の開店そうそうに訪れているんですね♪
    鴨抜き・・、これは、ゆっくり訪れないと、全部食べきれないです~・・・
    (どれから食べようっ♪)
    2006/07/01(土) 11:27:56 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    奥の
    暖炉に薪をくべるといい香りがするんですよね。
    本当にくつろぎます。
    と、鴨ぬきもお勧めです。梅がアクセントだな。
    2006/07/01(土) 07:29:09 | URL | prison #-[編集]
    zukunasi様
    はい、やっと・・・。
    私も、すっかりファンです。
    早くも、また行きたいくらい。。
    2006/06/30(金) 09:53:56 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    ファンです。
    行かれましたかー。
    僕もファンです。
    洗練されたそば粉の香りが印象的ですよね。
    Zukunasi
    2006/06/29(木) 23:10:12 | URL | Zukunasi #-[編集]
    Manoa様♪
    わたしもそう思っていたのですが、思い切って行ってしまいました。
    平日だと、関越はかなーり調子よく、スムーズに行けたのもよかったんだと・・、

    全快?んー、それには、もうちょっとです~。
    都心を歩き回るのに比べれば、車移動は、やっぱり今の自分には、可能だから・・(^^;

    小布施には!
    栗の時期にも、又行きますっっ♪
    2006/06/28(水) 23:36:49 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    栗の季節に
    私も秋になったら小布施に旅行して、栗と蕎麦を堪能しようと思っていたのですが、日帰りで蕎麦二軒とはスゴイですね!
    練馬からだと関越、上信越道は便利なのですが、日帰りは思いつきませんでした。
    こんなハードな旅に出るということは、ほぼ全快ですね。
    2006/06/28(水) 16:02:13 | URL | Manoa #-[編集]
    蕎麦喰い師さま
    わあ♪コメントありがとうございます。

    ええっ、やっぱり、「かけ」が・・・(>_<)
    しかも、蕎麦湯を飲みながら、落ち着いて品書きを眺めていたら、そうなんです、そうなんです、「とじヌキ」があるじゃありませんかぁ。
    これは、ぜひ、又伺わなくちゃならないですっ♪

    「郷土食堂」も行きたいの。
    今度は、じゃっ☆、「郷土食堂」とペアで行ってみようかしらん(^^)
    そのときこそは・・、助言をお聞きしてから向かいます!
    2006/06/28(水) 12:50:12 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    ぐい呑さま
    お久しぶりです。
    私は、前のお店にはとうとう行くことができずにいたのですが、
    本当によかったです。
    ご主人にお会いすることはできなかったのですが、
    あの蕎麦に出会えたことは、とてもうれしくて。
    又必ず行きたいお店です。
    2006/06/28(水) 12:44:48 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    ンン~~ッ ヨダレが
    お久しぶりです。
    足の方も復調してきたようで、一安心です。
    早く全快すると良いですね。

    清々しいお店でしょ?
    正直に言ってしまうと「かけ蕎麦」を外したのは、残念の一言。
    せきざわさんでの一番のイチ押しです!!
    次回は「もっきりやのとじ抜き」と「本日のおまかせ」「かけ」・・・鴨焼きもこれまた美味いんだな~・・
    色々試して楽しんで下さい。
    じつは、もうすでに小布施は二回行っちゃいました・・
    その時は「郷土食堂」で笹ずしをお土産に買って帰りました。ここも面白いですよ、薬味に何とアサツキの実がおいてあります。こいつをボリボリ噛りながら蕎麦をズズ~ッと手繰るんです。これも一度お試しあれ。
    2006/06/28(水) 12:36:40 | URL | 蕎麦喰い師 #ZEqp4aRo[編集]
    「せきざわ」~うらやましい
     お久ぶりです。移転した「せきざわ」に行かれたんですね。前の店には行き、店主の蕎麦への姿勢がそのままでている素晴らしい蕎麦に打たれました。

     新しい店もその姿勢がそのまま出ているようですね。いつか是非行ってみます。
    2006/06/28(水) 12:32:25 | URL | ぐい呑 #-[編集]
    Chunnnakさま
    ・・(^^;;;

    私もほかの人のブログで、この組み合わせ読んだら、絶対に、「贅沢すぎっ!」って思っちゃうと思います~。。

    思い切ったトリップ。
    よかったです♪♪
    2006/06/27(火) 22:18:36 | URL | yuka #0kufgj3.[編集]
    う・うらやましい。。
    僕も蕎麦トリップやってみたいんですよ。

    しかし、なんと贅沢な旅。。。これが日帰りとは、、


    ほんとうらやましいです。
    2006/06/27(火) 21:53:52 | URL | Chunnak #-[編集]
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