築60年、宮大工によって建てられた古民家。



がらがらがら…と、ガラス戸を開くと、
ご主人手作りの、美しいステンドグラスがお出迎え。

ギシギシっという床の間は、「遊」を思い出し懐かしく、
通されたふすまを開くと…



わぁ～、これはいいなあ 。
「遊」に負けない程の、懐かしき昭和の空間。

木枠のガラス窓に映る庭の草木に、
今は珍しい欄間には障子が差し込まれ、
温かな灯りを燈すアンティークの吊ランプ。



天然木の長テーブルの感触も懐かしい、
品書きも、以前の「遊」の名残がたっぷり。



今夜は「酒亭」改め、「蕎麦　カゼトソラ」の始動記念、
「カゼトソラ蕎麦ラボ」



駆け付けビールをくぅ～っと飲み干し、



ご主人イチオシのお酒、「玉櫻」で、



「蕎麦カゼトソラ」開始に、うれしく乾杯～。



「前菜」も、「遊」名残の盛り合わせ。
自家製マヨネーズの「ポテサラ」に、「炒り黒豆」、



こってり炊かれた「ホタルイカの佃煮」に、
春菊、野芹、三つ葉の「青菜の胡麻和え」、
まるでお肉のような「車麩の角煮」。

こってり、さっぱり、クリーミィ、
味わいの違う盛り合わせに、
お酒をお変わり、「長珍」純米吟醸生酒。



お刺身は、脂の乗った鰯に、
藁焼きの香りがたまらない、「鰹のタタキ」。
これに「秋鹿」山廃純米を頂いて…、



待っていました、
名物「自家製干物　盛り合わせ」



ハタハタ、烏賊、かますの自家製塩麹干しに、
かじきの自家製麹南蛮干し。
横にじゃがいもと烏賊わたのコンフィが添えられ…、

それぞれ旨みが異なり、絶妙な炙り加減。
ん～、この干物はやっぱり絶品～



胡桃などのナッツが香ばしい、
「じゃこと胡麻油のサラダ」に、



ジャガイモのコンフィ第二弾、
「自家製アンチョビ」に、「豆腐よう」乗せ。
ん～、お酒がススムススム 。



拘りの自然卵で焼かれた「出汁巻き玉子」は、
出汁たっぷりの熱々ふわふわ。



甘みは控えめの出汁の美味しさに、
何よりも玉子そのものの味がとても濃い 。



ご主人のオススメで、追加で頂いた、
「スジカツオ（ハガツオ）のタタキ」に、



こってりとした「鰹のなめろう」で、
「玉櫻」に「長珍」の熱燗を何本も重ね…、

いよいよ、3年ぶりに頂くご主人の、
蕎麦始動の、記念すべきお蕎麦をば 。



まずは、松本市奈川地区の奈川在来種、15年産。
玄挽き手挽きの十割蕎麦。



そうそう、これこれっ 、
ピンっと張った淡いグレーの細切りに、
びっしりと埋め込まれた蕎麦の粒々。



手繰ればふわりと芳しい香り立ち、
ぎゅっと詰まった固めの歯ごたえがクセになる、
キシキシと粒を感じる、野性味たっぷりのワイルド感。

3年ぶりというブラングを全く感じさせない、
唯一無二の蕎麦健在～。

4人で一皿、あっという間に手繰ったら…、



続いて、同じく奈川の1年ねかせた14年物。



さらに、2年熟成、13年もの。
熟成期間が長くなれば長くなるほど、
じっくりと旨みが深まり、ふくよかな甘みが濃く…

はぁ～、感無量～。
風味豊かな蕎麦湯で余韻を楽しみ、



これも楽しみにしていた、
奥様ホームメイドの「昭和のプリン」。
玉子のコク味豊かなプリンが又美味しくて、美味しくて…

何よりも、又こうしてご主人と再会できたうれしさに、
感動いっぱいのひと時に・・・・。

ご馳走さまでした～。

「酒亭カゼトソラ」改め、「蕎麦カゼトラ」。
これからますます楽しみに、又是非伺いますっ

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