入口に掛った、布切れのような暖簾を潜れば、
一枚板の大きなテーブルが２列、ど～んと置かれ、



奥には、田舎の家の茶間のような小上がりがあり、
どこか山小屋風の、全く気どりのない店内。



迎えてくれたご主人も、気さくであったか 。
長いテーブルの真ん中に腰を下ろし…
早速、念願の品書き拝見。



つなぎ２割の「ざる」に、蕎麦粉100％の「田舎ざる」、
それに、一番粉使用の「御膳そば」。

ようやく訪れたお店、3種あったら全部食べたい 。



それに、これもお目当ての「プレミアムそばがき」



しかもうれしい 、今日は「原木なめこ」もあるそうで…
それぞれ、小盛でお願いし、早速注文～。



注文を済ませると、あれこれと話かけて下さるご主人。
「お酒は飲まなの？」
の言葉に、残念だけど、車なのでがまんがまん 。

でも、品書きの「うまい酒」というの、いいなあ 。



そして程なく、「まずは、これつまんでて」
と出された、「山菜ざる」のセットの山菜。



酢味噌のかかった「山うど」に、



「こごみの胡麻和え」



「ぜんまいの煮付け」に、



そして…、大きな傘の、立派な「天然原木なめこ」
辛味大根おろしが添えられ、なめこの味がとても濃い

どの山菜も、野生の風味豊か、自然の美味溢れ、
くぅ～、「うまい酒」で一杯やれたらなあ 。



と思っていると、ふわ～と芳しい香りを放ち置かれた、
「プレミアムそばがき」到着。



出来たてほかほかのそばがきは、
目を見張るほどの、色鮮やかなグリーンっ 。



箸を入れれば、ふわっふわほろろ～。
口に含んだ途端に、だだちゃ豆のような甘みが口いっぱい。
香り、味わい、甘みが実に、実に濃厚、

こ、これは美味しいっ

そのままで、たっぷり味わい、
塩を添えて楽しみ、
薄めの汁に浸して、



最後に、みたらし餡に絡めれば、
甘味のようで、これ又美味し～い 。

蕎麦がきの美味しさに、感動していたところで、



お蕎麦も到着。
まず届いたのは、一番粉使用のいわゆる「さらしな」、
自家製粉、十割で打たれた、「御膳そば」



繊細な極細、透けるような清らかな蕎麦は、



口にすれば、ピンっと張った、固め歯ごたえ。
手繰る毎に、柔らかな甘みが広がり、美味しい 。



続いて、これも緑がかった「ざるそば」



心地のいい、程良い腰に喉越しよく、
蕎麦の風味に甘みがあり、これもいい 。

汁は、ほとんど返しの入らないすっきりとしたもので、
東北の蕎麦では、珍しいかも。



そして…、堂々たる太打ちの「十割田舎」
（これは、極小盛り）



もっちもっちとして腰強く、噛みしめ食べる蕎麦で、
じんわじんわと香ばしく、食べ応えも満点 。

すっかりお腹もいっぱいだけど…
是非食べて欲しい！と、言われていた、
「カレーうどん」が、どうしても気になって…



追加でお願いした「カレーうどん」が…、
すっ、すごいっ 。



置かれた瞬間、思わず2人で「おおっ」 。
どーんと豪快に盛られたお肉は、
「仙台牛」、の、しかも「炭火焼き」



取り分けて頂くと、もちもちっとした腰のうどんも旨いっ

あまり辛くないのも、我々にはうれしいところ、
とは言え、しっかりとスパイスは利き、
じっくりと煮込まれ、奥行き深くまろやかで…



しかも、このお肉の美味しさと言ったら…！

箸を入れた途端に、ほろほろと崩れる程とても柔らか。
ふわっと炭焼きの香ばしさが広がり、牛の旨みたっぷり、
くぅ～っ、これは美味しい、美味しすぎる

はふはふっと、お腹いっぱいでも2人夢中で分けあい、
すっかり完食～」

親戚の伯父さんのような、あったか～なご主人に、
美形の息子さんの、爽やかな笑顔、
念願のお店来られ、たっぷり頂け、大大満足。

ご馳走様でした～

やっぱり、蕎麦は幸せの素、昨夜の喧嘩などどこへやら。
笑顔で見送られ、気持ちも晴々。
又いつか、訪れたいな…。

腹ごなしもかねて、向かいの駐車場に車を移し、
「秋保大滝」を見に、プチハイキング 。




「日本の滝百選」、秋保大滝は、大迫力 。
霊気をいっぱいに吸い込んで…



お土産屋さんで、お留守番してる、りんのお土産を買って、
さて、今夜の宿、仙台市内へ…
（つづく）

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