外のテーブルの楽しそうに集う人々を眺め、
扉を開いた店内は、柔らかな灯りが包む、フランス下町の空気。
中の厨房で働くのは、白髭の素敵なフランス人シェフ 。

さすがに人気のお店、既に席は満席の中…



案内してくれたのは、素敵な笑顔のお兄さん、ハーフのギャルソン。
腰を下ろせば、置かれている品書きもフランスっぽ～い 。



わーお、ガレットだけで、こんなにっ ？
小さな文字で、ずら～っと並んだ品書きに、



黒板には、フランス語も添えて書かれた、本日のお勧め。
とりあえず…、まずは乾杯、



選んだのは、これもうれしい♪、フランス産の「そばビール」。



黒ビールに似て色の濃いビールは、すっきりと口当たり優しく、
挽きぐるみの蕎麦のような、濃い香ばしさがあり、これは美味しい。



「本品はそばを使用しています」の文字がうれいしなー。

喉も潤い落ち着いたところで、早速お料理。
何を頼んでいいのか分からず、まごまごしてる私たちの前で、
さすが地元住民、Yさんが慣れた口調でテキパキ注文 。



ガレットの前に、まずはオードブルを二品程。



フランス直送のサーモンがいくつも乗った、
「仏ブルターニュ産バターサーディンのサラダ」



取り分け早速頂くと、
オイルとは違う、バターサーディンは、ふっくらとしてほろっほろ。
バターの優雅なコクに、上品な味わいで、美味し～いっ



もう一品は「田舎風パテとパテドラット」



ポークパテと、豚の頬肉のパテだそうで、これも美味し～い。



ビールを飲みほしたら、早速シードル 。



ギャルソン、アントワーヌさんのお勧めをお願いすると、



各々注いで下さったのが、湯のみのような陶器のカップ。
これが、シードルの飲み方だそう。



では、グラスに変えて、シードルカップで、改めて乾杯～。



微発砲、軽やかなプチプチ感に、林檎の甘みに酸味がバランスよく、
くいっくいっと、いくらでも飲めちゃいそ～う 。



オードブルを楽しんだら、いよいよガレット 。



まずは、「季節のお勧めガレット」の「ルスティック」



自家製ソーセージに、ほくほくの（きたあかり）、
そこにまったりとラクレットチーズに生クリームがとろりと絡まり、
ん～っ、これは美味し～いっ 。



さらにもう一枚、「テールエメール」



きのこのポアレに、グリュイエールチーズ、
ベーコンが包まれた上に、好物貝柱がごろごろ味わい濃厚、
これ又、さらに美味し～いっ 。

何よりもこの蕎麦粉のガレット生地が、とにかく美味しい。
薄くかりっとして、もちもち、しみじみとした香ばしさ。

お聞きすると、フランス産の蕎麦粉と日本の蕎麦粉をブレンドして、
蕎麦粉のみ、100パーセントで焼いているのだそう。
…という事は、これは、十割蕎麦ガレット、「生粉焼き」だ



これは美味しいに決まってる
…と、後は、好きなものを選んで、ドンドン注文。



「コンプレットアーティチョーク」

目玉焼き風たまごにハム、グリュイエールチーズに、
ブルターニュ産アーティチョーク。



ナイフを入れれば、とろ～っと玉子の黄身が流れ、
絡めて食べればたまらなーい 。
アーティチョークって活けた事はあっても、食べるのは初めて。
玉子はやっぱり素晴らしい、これっ、大好き 。



「ノルディック」は、名前の通りノルウェー産スモークサーモン。
そこに添えられた、サワークリームが素晴らしく、これも絶品 。



最後のガレットは「オーヴェルニャット」、
鴨肉に、ブルーチーズ、くるみ、りんごのはちみつのガレットで、
上にはたっぷりのグリーンサラダが盛られた華やかなガレット。

ここまで食べたら、さすがにお腹いっぱ～い 。





ガレットには、シードルがよく合い、
次々にお薦めされたシードルを、すごいっ5本飲み干して…。



少々残ったシードルの充てに「５種のチーズ盛り合わせ」
チーズ好きとしてはうれしい、
どれもが風味異なり、フレッシュなコクありまろやかで、
さすが本場のチーズ、一味もふた味もレベルが違う。



ついつい最後にお願いした、ウィスキー。



中でも気になったのはこれ、初めて見た「蕎麦ウィスキー」
フランスでは、蕎麦はウイスキーにも使われるそうで、
確かに、蕎麦の芳醇な香りが、ふっと鼻に抜けこれは美味しい



と回し飲みしていたら…
ウィスキーには是非これを、と出して下さった「ウイスキー漬け杏」
これが又ウィスキーに素晴らしくよく合う。



最後にカプチーノを頂き、ほおっと…
美味しくて楽しくて、素敵なフランスの蕎麦の夕べ。

ギャルソン、アントワーヌさんの優しく甘い持て成しもとてもうれしく…

ご馳走様でした～

ビールに、ガレット、ウィスキー…
やっぱり、蕎麦は、素晴らしいなあ 。

＊「ブルターニュ」さんは、コナモン協会「こなこな日和」で放映中

Ｙさん、ドルフィンさん、Ｈさん、Ｉさん、ありがとうございました～

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