又、夜にゆっくり行きたいな~と思っていたところ、
今夜はうれしいお誘い「秘密の蕎麦会」(?)。
神楽坂の細い路地を入った暗闇の中に、煌々と明かりが漏れる白木扉。
扉越しに、ご主人にご挨拶をして…
神楽坂 「石臼挽き手打 蕎楽亭」
明るく清潔感漂う店内には、6時になったばかりだとういうのに、
さすがだなぁ、もう何人ものお客さんが、猪口を前に楽しんでいる
と、既にお酒を始めている友人の座るテーブル席に、私も腰を下ろし…
まずは、ビールが飲みたくて生小ビールを頼んで、乾杯~。
頼んでくれていた「穴子の肝の佃煮」が、ほっくりとして味が染み、
魚くささもまったくなく、しみじみとしてこれが旨いっ。
程なく4人揃ったところで、おつまみも。
あったらどうしても食べたくなってしまう「からすみ」は、
流石長谷川さん、ただの「からすみ」ではなく類稀な技を仕掛けてくる。
「からすみの粕漬け」3年寝かせ。
これは、どうしてももう、お酒を頂かないと始まらない
と、早速お願いした「水芭蕉」は、素焼きの土器のような酒器に注がれ出される。
肌触りがなんとも言えず、この酒器、これ欲しいなぁ
すっきりとして爽やかなお酒で、粕漬けからすみをじっくり味わい…
続いて、かみ締めるのも楽しい、大豆の風味のある湯葉を、
やさしくふわりと卵が包む「湯葉の卵とじ」に、
ぐつぐつ煮え立ちながら出される「肉豆腐」。
卵黄が乗っているのがたまらなく、とろりと絡めながら頂く豆腐に、
柔らかく味の染みた豚バラ肉が入った、上品に炊かれた「肉豆腐」。
さらにこれもお酒がすすむ、「鰊の山椒漬け」を頂いて、
「泉川」、「天明」…と、楽しみながら、
お蕎麦もつまみに飲もう~と頼んだ、お気に入りの「ホット湯葉そば」。
そうそう、これこれ
うっすらと白濁した豆乳が混ぜられた汁に、ふわりと表面に浮かぶ湯葉。
小鉢に取り分け頂くと、この汁が記憶の通りのすこぶる旨さ…
やさしくて柔らかく、じわりと溶けた交わる湯葉の風味。
それに絡まる蕎麦は、ほろりと解け、湯葉と一緒に食べる幸福感。
ああ、これは、やっぱり美味しい~
お酒にもこの蕎麦が、びっくりする程よく合い、
4人で取り分け食べたら、あっという間。
さらに、私にはどじょう初めて、の「どじょうの唐揚げ」。
おそるおそる口にすると、かりかりでこれはまるできびなごの唐揚げ。
想像していた土臭さもなく、これはいい。
続いて、味の濃い美味しい「ざる豆腐」に、
「生のり三杯酢」も頂き、長谷川さんも顔を出して下さって…
出してくださった、又乙なおつまみ。
「帆立のひもの塩辛」、これも3年もの。
…と、楽しい方々と頂くお料理にお酒は心底美味しく、
時間の経つのも忘れていたら、いつの間にかラストオーダー。
早速あれこれと、頼んだお蕎麦などなど。
まずは、ここでは初挑戦、食べてみたかった「カレーそば」。
まずは蕎麦、「並そば」と書かれた蕎麦は、丸抜きの蕎麦粒が表面を覆う、
繊細に断たれた粗挽きの蕎麦。
ふわっと立つ香ばしい香りに、しなやかな心地のいい腰加減。
そのまま口に含みかみ締めると、じわりと広がる蕎麦の味わいに、
ほろりと解け喉元を落ちる軽やかさが、なんとも心地いい。
ああ、この蕎麦、これは美味しい…
と、アドバイスの元、大根おろしにパウダーソルトをさっと振って頂くと、
これが、又美味しいっ。さすがRさん
そしていよいよ、湯気を立てた熱々の「カレー汁」。
これに蕎麦を絡め頂くと、おっ、このカレーこれも美味しいっ
とろみはほとんどない、さらりとして、様々な出汁が絶妙に混ざりあい、
和の風味がしっかり支えたカレーなのだが、結構スパイシー。
後に辛味がじわ~っと残るのだが、病み付きになりそうになっていると、
続いて出される、「十割そば」との、玄ごと挽いた粗引き蕎麦。
さっきの並そばとは変わって、つるりとした表面に、繊細に混ざる黒い欠片。
見た目の野趣さとは異なり、するすると滑らかな喉越し。
私は、並の方が好みかしら、と思いつつもこれも美味しく、
そのままで、カレーを絡め楽しんで…
これぞ、「蕎楽亭」名物の「手打ち冷麦」も。
艶々ぴかぴかと輝き透き通る、なんて美しいこの姿…
しっかりとした弾力ある腰に、かみ締めると広がる小麦の甘み。
やはりこの冷麦は絶品、これは美味しい
もちろん、冷麦にカレーも合わせてみたりして…、
さらにこれも初めての「蕎楽亭」の「手打ちうどん」。
これまた、なんて美しい、純白に輝く艶かしい姿。
もちもちぷりっぷりの弾力ある、しっかりとした腰に歯ごたえ。
これが実に楽しく、かみ締めるとこれもしっとり広がる小麦の風合い。
ううむ、「蕎楽亭」のうどん、これも美味しいっ
これもカレーに絡め、すっかり4種の蕎麦うどんを堪能し、
何よりも楽しいひと時で、ご一緒できた事に感謝の気持ちでいっぱい。
ご馳走様でした~
「蕎楽亭」は、やっぱり、いいなぁ…
Fさん、Rさん、OKさん、
そして長谷川さん、ありがとうございました~
この後さらに我々は、ビアバーへと…
「石臼挽き手打 蕎楽亭」
新宿区神楽坂3-6 神楽坂館1F
03-3269-3233
11:30~15:00 / 17:00~21:00
日曜、祝日休み(月曜は夜のみ)
禁煙・・だと思う
2010年 8月25日 「トマト蕎麦」
2008年12月19日 「小づゆ」に熱燗、「ホット湯葉蕎麦」
2007年12月 7日 「けんちん汁」に「二色そば」
2006年 1月14日 お料理もいろいろ堪能、「新年会」
2005年 7月11日 新店舗での宴会、「十割そば」に「二八そば」そして「ひやむぎ」
2005年 2月10日 初めての訪問@市ヶ谷での店時代
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「まるで」
ですな
どじょうは柳川でしか食べたことが無いので
興味深い
こんな美味しい冷麦はないかも、くらい、素晴らしい冷麦なんですよ♪。
湯葉の卵とじは、私もすっかり気に入ってしまいました(^^)。
湯葉蕎麦と云い、冷麦といい、
「目を奪われましたー」!!
生海苔の三杯酢ってのも試してみたい~☆
豊島区もまだまだ行けていないお店がいっぱい。
ぜひ、楽しい、面白い、美味しいなどお店があったら、教えて下さい。
これからも、よろしくお願い致します(^^)。
帆立のヒモを肝で漬けこんだ、これ、乙すぎすぎで、こりっこりとしたヒモの歯ごたえもあり…、食べなくちゃ!ですよ~。
相変わらず、変です(笑)。
その後ビールも一緒に飲みほし…
いやぁ、蕎楽亭は、やっぱり乙でした(爆)
あそこ、通常メニューより隠れメニューに変なのが一杯あって、帆立のヒモか・・これも旨そうだな・・海老味噌の塩辛、ハゼの脳味噌の塩辛・・・ 妙なものばかり作るからな。
相変わらずバナナ入りのカレーかな??牛筋は入っていた??自家製の塩も変わったかな?お弟子は何匹おるんだろうな?相変わらずの変○なのかな、長谷川君?・・
いっ いかん!? 疑問が頭を埋め尽くしそうだ、早いところ疑問を解決しに行かねば・・
引いても正しく出ないのよね
実は弊社もそうで
この神楽坂近辺は地図があてになりにくい
引っ越してからカーナビなんかで
弊社にお客さんが来ようとして
よく迷ってます
拙者はこのお店は散歩中に見つけてはいるんです
肉豆腐に玉子は賛成です
自分で作る時もほぼ必ず入れまっしゅ
きびなごの唐揚げがうまそー
お酒がススム君ですな~
寒くなってきたし熱燗がいけそうです
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