そろそろ又行きたいな~・・・
などと思っているところに、蕎麦お友から「行ってみたい」と話をかけられ、
となったら早速♪、、朝方の仕事を済ませ、うきうきと市川へ 。
気が急いでいたのか、約束の時間よりずっと早くに到着。
すぐ近くの「じゅん菜公園」をちょっとひとめぐりお散歩して…
目の前の細い路地を、懐かしい思い感じながら、ゆっくりと歩を進め、
程なく目の前に見えてくる、温かく揺れる長閑な暖簾。
市川 「SOBA ISBA いさと」
野鳥がひゅうっと舞い降りてくる中庭を眺め、
すっかり、懐かしい親戚の家を訪れているかのような心地で扉を開く。
すぐに迎えてくれるのは、女将さんの温かく優しい笑顔。
後ろから、一息遅れて顔を出してくれるご主人に、途端にうれしくなってしまう。
挨拶もそこそこに、ぽかぽかと日ざしが柔らかく入り込むリビングの、
掘り込み式のテーブルに、4人囲んで腰を下ろし…
まずは、ビール、仕事明けのこの一杯が染み入るなあ 。
初めての友人達が品書きを回し眺め、お願いしたのは「鴨ざるコース」。
まず出されるのは、小さなしゃもじの「焼き味噌」から。
添えられた蕎麦煎餅の、香ばしい味わいが実に美味しく、
小さいながらもふわっと、どこか生姜の風味感じる焼き味噌がたまらない。
…と、喉が潤って、しかも「焼き味噌」を前にしたら、やっぱり
まずは、長野「佐久の花」で、改めて乾杯~。
同時に出される、女将さん手造りの糠漬け、「胡瓜にサラダ蕪」。
さらに4人なので、第二弾「蕪にはやと瓜、胡瓜の糠漬け」。
さっぱりとして、糠の旨みがふわっと広がり、野菜の甘みがじわり、
「いさと」さんのお漬物は、やっぱり大好き
漬け物でお酒がすいすいと進み、「夢かなう」のお変わりをお願いしたところで…
これこれっ、夢に見る程楽しみにしてた「玉子焼き」。
たっぷり大きな4切れ、上に自家栽培の蕎麦の芽がふわりとかけられ、
取り分けると、中からジューシーな鴨そぼろ餡がこぼれ出てくる。
甘めの懐かしい味わいの玉子焼きは、ふわふわジューシー。
この卵の味わいと甘辛の鴨そぼろのとろりとした味が口の中で交わり…
ん~っ、これはやっぱり美味し~い
これが又お酒に良く合い、コースを外れてお願いした一品料理、
これも絶品「鴨味噌」を。
じゅうじゅう音を立てた陶板の上に、葱に鴨味噌、それに松の実が置かれ、
崩していくと、ふわりと香ばしい香りが漂い、まったりとして優しい。
葱の甘みに松の実の食感が心地よく、これがお酒にたまらない。
早速お願いした、「夢かなう」の熱燗は、鈴製ちろりで。
さらに…、これも食べたい「そばがき」も追加で注文。
白濁した蕎麦湯に沈められた蕎麦がきは、4つに分けて作って下さり、
取り分け頂くと、ふわふわ、とろ~と羽毛のように柔らかく、
口に入れた途端に軽やかに溶けていく。
その後に広がる蕎麦の味わいに、甘みが余韻のように残り、
まるで夢か幻のような心地に浸ってしまう…
そのままで、さらに生醤油をちょっと浸して楽しんで、
いよいよ、コースのお蕎麦、「鴨ざる」を。
「北海道雨竜 元気クローラ組合」、丁寧に手挽きされた繊細な粗挽き。
透明な蕎麦の粒が、埋まり重なりそろりと寄りそう。
手繰り上げると、ふわりと広がる新そばらしからぬしっとりと乗った芳しさ。
口に含むと、たおやかな腰が心地よく、ふと感じる粒の感触。
噛みしめると、これもじわじわ広がる穀物の味わい。
んん~…、美味しい
優しくしとやかで、手の温かい温もり感じる蕎麦の旨み。
ああ、「いさと」さんの蕎麦だ…と、しみじみと
そして、熱々の濃厚鴨汁を。
甘辛のバランス、その中にじわりと染み入った鴨の旨さ。
この汁を絡め頂く蕎麦は、途端に甘みを醸し出し、
鴨の風味を纏った蕎麦とのハーモニーに、もう夢中で手繰ってしまう。
最後にさらさらとした蕎麦湯を注ぎ入れ、たっぷりと頂いて…
ほおっと、最後に楽しむ至福のひと時
…と、そうだった、最後にはこれもうれしい蕎麦デザート
黄粉に抹茶シロップがかけられた「そば葛餅」。
「そばがき」とは又違う、軽やかで滑らか、ほろろろろと溶ける柔らかさ。
とろ~りほどけながら、蕎麦の香ばしさにシロップの甘みに、
もう、ほっぺたが落ちそう~
心から満喫し、満足しきり、ご主人女将さんを囲んで始まる蕎麦談義。
さらに…、ずっと気になっていた「ISBA」の意味をお聞きすると、
ISBA〟とは英語で「小屋」の事だそうで、
「木曜から日曜までしかやってないのに、庵よりは「小屋」かと思ってね…」
と、建築誌の絵を見せて教えて下さる。
成程、「蕎麦小屋」…、斎藤さんらしいなぁ
と、すっかり寛ぎ、今日も又心から楽しいひと時を頂いて…
お二人に見送られて、去りがたい気持ち感じながらお店を後に。
ご馳走様でした~
お蕎麦はもちろん、ここでの時間がとても愛おしい。
又、是非、あのisbaに、伺います…。
「SOBA ISBA いさと」
千葉県市川市国府台1-12-9
047-373-4537
11:30~売り切り仕舞い (予約が好ましい)
営業日 木・金・土・日
(一日限定20食)
2010年 2月25日 「鴨ざるコース」に追加「ざるそば」
2006年12月17日 「鴨コース」で満喫した素敵なひと時。
2005年10月28日 初めての訪問「ざるコース」
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是非、また伺って下さい。
ちょっと改装して、掘り込みの席が出来たので、さらに寛げます(^^)。
うきうきした心地で、暖簾を潜れば、ほのぼのとしたお庭が目の前に広がり・・。
佇まい同様の温かいお持て成しのお店です。
蕎麦がき、とろっとろで、たまらなかったです(^^)。
ここは以前いとこに連れられて
行ったことがあります。
あの玉子焼き・・・絶品ですよね!!!
お蕎麦も風味豊かだし
前に行った時は、
デザートは黄粉+黒蜜でした♪
また訪ねたいです。
尻ごみしてしまう程の立派さでは困りますが、
偶然通りかかって、思わず入ってしまうお店は、100%外見です。私の場合。
こちらのお店は、本当に吸い込まれてしまいますね、きっと。
又、そばがきの美味しそうな事!!!
心温まるひと時に、繊細な粗挽きの蕎麦が頂けます。
蕎麦くずもち、これ、ほんっとにほっぺが落ちちゃいますよ(^^)
店前の蜜柑の木と暖簾、そばの文字がなんとも言えずいいですね。
料理の数々も美味しそうで。。
そば葛餅は食べてみたいです。
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