この春に開店されたご主人から書き込みを頂いて、
HPを拝見させて頂いたら、拘りがひしと感じられ、興味しんしん。
…となったら早速 、恒例の遠征組でいざ訪れてみようと…
寒々とした雨の降る中、常磐高速を一走り、牛久に到着。
周り一体民家が建つ中、さりげなく建つ、風情ある門に行きあたる。
柏「竹やぶ」で修業してきたというご主人のお店、
そこはかと、柏のお店の趣感じる、シックな佇まい。
牛久 「手造りそば 季より」
車を停め門を潜り入ると、目の前に広がる、心ときめくアプローチ。
石畳の先は、木片で作られた小径が続き、
その先には、どこか山の風情感じる手造りの木の渡し橋。
降りかかる雨も忘れ、わくわくしながら進んで行くと、
橋の袂に、小さな暖簾のかかる、ほのぼのとした入口に到着~ 。
振り返ると、たわわに実った柿の木の下には、オープンデッキも置かれ、
雨が降っていなかったら、あの椅子に腰を下ろしてみたいな~
と、ぐるりと自然溢れたお庭を見渡し扉を開くと、
すぐに、にこにこと快く迎えて下さる、まだお若いご主人。
靴を脱ぎ入ると、目の前には、クラシカルなテーブル席があり、
「お好きなお部屋にどうぞ」とおっしゃって下さり、拝見するお部屋がどれも素敵。
すべて手造りで一つ一つ作られたというお部屋はどこも心地よさそう。
中から「ゆっくりして行って下さい」とお勧めされたお座敷の部屋。
お座敷?と思って入ると、ゆったりとソファーの置かれた、
大正ロマンを思わせる、アンティークな雰囲気の素敵な一室。
4人でゆったりと腰を落ち着けたら、途端に心地よく寛いで…、
程なく出された、たっぷりの温かい蕎麦茶を頂き、早速品書きを。
「手挽き」の文字に、早くも期待に心膨らむのを感じつつ、
横に書かれている気になる、旬のものいろいろとの「お昼のコース」。
一品料理にも一通り目を通すも、まずはこのコースを頂こう~。
…と、一緒に、ハートランドがあるそうなので、それも早速 。
寒いのに、こうして誰かと乾杯するビールは、本当に美味し~い
…と、くぅ~っと頂き、添えて出された小鉢、これは栗??
と思って手繰り上げると、これは珍しい、マッシュルームの煮物。
ふわりと柔らかく、しっとり炊かれ、これは美味しい。
と、これでビールを頂いていると、各々出されるディッシュプレート。
一つづつ丁寧に説明して頂き、早速お酒を注文。
素敵な鉄瓶で出される、京都の「古都千年」。
米の旨みがじわ~り広がるお酒を口にし・・・
「江戸崎かぼちゃの珈琲煮」。
しっとりと炊かれた南瓜にほんのりと感じる珈琲の風味。
これが、甘さを引き立て、風味も高雅でこれはいいな~
「新牛蒡の揚げ煮」は、さっくり柔らかく炊かれ、味わい深く、
初めて食べる「新じゃが芋の西京味噌和え」。
まったりとした味わいは、どこか「豆腐の味噌漬け」に似てお酒にたまらない。
それに、ちょっと珍しい「パン床漬けの林檎にパプリカ」。
糠漬けとは又違う、ふっと感じる麹に程良く漬かったお野菜で…、
「鳥ムネ肉の自家製ハム」。
これが、しっとりとじて鳥の旨みの味わいが深い、極上のハム。
さらに、「手造り組み上げ豆腐に昆布の煮もの」
ちょっと不思議なプルンっとした口当たりの豆腐が心地よく、
とろりと炊かれた昆布が又お酒を進ませる。
このお料理にくいくいとお酒もすすみ、「吟醸 桃の雫」もお願いし…
さらに、これも意表を突くケーキのような「玉子焼き」。
鍋で30分かけて焼いたという玉子焼きは、どこかスフレを感じる空気感。
焼かれた表面が香ばしく、スペイン風オムレツのようで、味わいは和風。
上品な出汁の味わいに、はらりと出汁がかかり、これはいいな~
と、コースのお料理はここまでなのだが、これも食べたくてお願いした…
「鰊一本 ことこと一週間煮」。
艶々輝く鰊は、ほろのろに炊かれ、じわ~り味が染み旨みたっぷり。
う~ん、これも竹やぶ流?美味しいな~
と、さらにこれも、とお願いした「ふわふわ蕎麦掻き」。
蕎麦湯に浮かべられ出された蕎麦がきは、ちょんっと形よく作られ、
箸で摘もうとするも、ほろろろと落ちてしまう程の柔らかさ。
ふわっと立ち込めるたまらない香りに、ほのかに感じる蕎麦の粒感。
口の中で広がる味わいが又濃厚で、添えられた汁も不要。
…と、お酒もお料理も堪能したところで、いよいよお蕎麦。
今日は、太打ちも打たれているそうなので…
せっかくなので、細打ちの「せいろ」と両方お願いし、
まず出されたのは、どっしりとした正方形の切り口の太打ち蕎麦。
北海道蘭越町の新蕎麦を手挽きし打たれた蕎麦は…
手繰り上げると、新蕎麦とは思えないような豊かな香り。
馥郁とした蕎麦の香ばしい薫りが、鼻孔にのぼる。
口に含むと、ぎゅぅっと詰まったしっかりとした腰。
もぐもぐもぐもぐ、噛みしめ噛みしめ、その間に広がる味わい。
味もいいけど、ちょっとあごが疲れそう~
これで、「かけ」を食べてみたいなあ…と、
続いて、定番の「石臼手挽きもり」そば。
32メッシュで篩った蕎麦には、透明な蕎麦の粒が見え隠れ。
手繰り上げると、これも濃厚な蕎麦の香りがふわ~っと広がり、
この香りに、再びうっとり
口に含むと、しなやかな腰が心地よく、時々わずかに感じる蕎麦の粒。
噛みしめると、ああ、なんて芳醇な蕎麦の味わい。
やや繋がりが短めではあるが、これは美味しいな~
蕎麦湯はしっかりと白濁して、適度なとろみの蕎麦湯で、
添えられた大根おろしを加え注ぎ頂き、余韻に浸り…
最後はうれしいデザート、「豆乳プリン」。
ほろほろぷるるんっとした、ババロアのようなプリンが最後にうれしく、
すっかりお腹いっぱ~い
長い事、各所の「竹やぶ」で働いて来て、この4月に開店したて、
接客からすべておひとりでなさり、この繊細なお料理に手挽きの蕎麦。
趣たっぷりの空間で頂けるのもうれしく…
是非、これからもがんばって欲しいと、心から。
ご馳走様でした~
帰りの車の中では、いつしか落ちて行った眠りが心地よく…
Kさん、Tさん、Sさん、どうも有難うございました~
「手造りそば 季より」
茨城県牛久市牛久町15-2
029-875-4891
11:30~16:00
夜は要予約
日曜定休(臨時休業あり)
禁煙 Pありお店のHP
入口の下に、臼にいた生まれたての子猫が、かわいいぃぃ~
すぐ後ろには、お母さん猫が、じっと見守る黒猫4匹。
持って帰りたい気持ちを抑えるのに、ちょっと苦労。
現在、里親募集中。(欲しいなー…)
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BAIGETSU Cafe、私も行きたくなっちゃいました。
そうなんです、ご主人お一人でやられていて、
あの空間、大変だろうと思います。
なかなかちょこちょことは行けないけれど、
ちょっとしたぷち旅行気分で、あの持て成しはとても素敵。
私も又行きたいです!
昨日、友達と季よりさんでランチしました。同じお部屋の左の廊下側に座りました。
若い男の方が一人できりもりされているのですよね。
http://stk1031.blogspot.jp/2013/04/baigetucafe.html
なるほど、確かに・・
そうかもしれんとです。
お料理も、創意工夫され、とても美味しいものでした。
まだ始められて半年あまり、今後さらに期待し応援したいお店です。
発想がすごいですよね(^^)。
シャトーもあるので、ぜひ(^^)。
この蕎麦がき、ふわっとろ~でよかったです♪
若い人はえーな
店に入るまでに 何度かつまずきそうで・・
年寄り(私)は 行き難いですわ
ヒールの綺麗なおねいさんもこけるんちゃう!
良い所だけコピーしたらええのに
お蕎麦屋さん、力いっぱいですね。
うらやましいです
美術館、大原美術館かな。それだったらバスでも徒歩でもどっちでも行けますよ。そのすぐ近くに美観地区があります♪
「そばもん」、今度読んでみます!お蕎麦屋さんが認めて置いてあるのは本物ですね(笑)
頭が下がりまくりです
こんな風情のお店でハートランドあっちゃったら
そりゃ頼みますな
ドイツ風オムレツのホッペルポッペルは食べたことはあるのだが
より有名なスペイン風オムレツは未食なのだ
しかも焼き上がりが興味深い
蕎麦掻きがうまそう
大仏も好きなので一回行ってみたいな
ぎゅうひさ
いや牛久
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