池袋での仕事を済ませ、今日はゆっくりと大塚へ。
ぜひ、行ってみたいと思っていたお店に、お友達二人と待ち合わせて 。
大塚駅南口から路地を入った一角に、昔ながら~の蕎麦屋そのもの、
懐かしい風情たっぷりで佇むお店。
お店の前には、ずらりと並んだ品書きの丼に、郷愁掻き立てられるよう
4代目の若旦那が、手打ちに変え、今は自家製粉で営んでいながら、
出前もこなすという、すごいお店。
大塚 「そば処 小倉庵」
入ると、これも、ああ、いいな~、期待を裏切らないこの店内。
天井すぐ下には、年季を積んだ木彫りで書かれた品書きの黒板。
使い古されたテーブル席がいくつか並び、横には畳の小上がり席。
午後3時という時間でも、中休みないお店には何人かのお客さんが集ってる。
我々も空いているテーブル席に腰を下ろし、まずはビールで乾杯~
独特の苦みのあるラガーに、お通しは柿ピーナッツ。
ビールに確かにこれは合う合う♪、と早速、品書きを手にすると…
こ、これはうれしい~、200円からずらりと並んだお料理に、
老舗ならではの充実した種物の並ぶお蕎麦の品書き。
えっ?手打ちのお蕎麦が、もりで450円っ??
さらに、これも凄い、ご飯物もずら~り。
知ってはいたけど改めて感心し、それぞれ好きな物を頼んだお料理の品々。
あったらやっぱり頼んでしまう「お新香」(200円)に、
トマトと豆腐、キャベツの上にたっぷり揚げ蕎麦の乗った「蕎麦サラダ」(300円)。
かかった胡麻だれがよく合い、かりかり香ばしくて、これは美味しい~
「桜海老のかき揚げ」(300円)は、高さのある立派なもの。
箸を入れると、ささささっと崩れ、油染み一つないさっくさっくの軽やかさ。
三つ葉に、桜海老の香ばしさがじわ~っと広がり、これは絶品~
それに、「竹の子の天麩羅」(これは普通?(^^:))も出されたところで、
早速お酒に切り替えようと、見るとこれはいいな 、半合から頼めるよう。
でも、今日は3人いるので、飲んだ事のない「輝ら星の如く」を一合注文。
喉越し爽やかな、すっきりさらりとしたお酒で、これも好み 。
そして、豆腐好きとしては見逃せない「豆腐のステーキ」(400円)。
とろ~りそば汁のあんかけがかけられ、これも旨いっ
続いて、黒龍、八海山…とお変わりをして、出された「にしん」(450円)。
ほんのり暖かい鰊は、ほっこりした身にしっかりと味が染み、お酒にばっちり。
最後は、懐かしい小瓶で出される「金婚」も頂いて…
好物の「鶏わさ」(500円)は、刺身に盛りつけられ、何て美しいササミ肉 。
この山葵の飾り盛りが、又心ニク~イ 。
ふわっふわの身のササミの美味しさをも、十分に満喫して…
そろそろお蕎麦を頂こうと、壁に貼られている気になるメニュー「雪割そば」。
豆腐の白和えを載せた??、と書かれていて興味シンシン。
せっかくのこの機会、これを冷たいお蕎麦で頼んでみる事に。
程なく出された「雪割そば」。
ほうれん草の緑が見え隠れする様子は、確かに雪割れの景色のよう。
その下の蕎麦は、角が立ち丹精に切られた細切りの蕎麦。
竹の子やほうれん草、油揚げがざっくりと豆腐で和えられ、風味豊か 。
添えて出された小鉢に取り分け頂くと、おっ、これは美味しい
きりっとした腰が心地よく、もり汁に白和えがまぶされた蕎麦は甘みがじわり。
喉越しもよく、これが「せいろ」で450円だなんて、申し訳なくなってしまう。
さらに、町蕎麦屋ならではの「カレー南蛮」も食べてみたくて注文。
とろりとしたカレー汁は、蕎麦屋ならではの優しい辛味。
玉葱の甘みに豚肉がよく合い、絡まる蕎麦が又旨いっ。
ああやっぱり、お蕎麦屋さんのカレーっていいな~、としみじみ。
お聞きすると、鶏肉・長ネギバージョンでも作ってくれるそうで、
こういう柔軟さが老舗の蕎麦屋ならではの有難さ。
となったら、「玉子とじ」も食べたくて…
美しく丼を覆う玉子の帽子に、ちょんっと乗ったナルトがうれしいな
ちょっと甘めでしっかりした味のかけ汁も、昔ながらの蕎麦屋の味わい。
それにからまり蕎麦もダレずにしっかりとした腰が楽しめる。
すっかり頂いたら、もうお腹もいっぱ~い
と、ご主人自ら蕎麦湯を出して下さり、どうしてこのお値段で…?と、お聞きすると、
「手打に変えた時に値上げするのを忘れて…(^^;」
と、恥ずかしそうに話す、ハニーマスクのまだお若い素敵なご主人。
機械打ちの両方で出すというのは…?との質問には、
「いや、お客さんすべてに手打そばを食べてもらいたいから…」
と、出前もすべて手打の蕎麦で出しているそう。
昔からのお客さんもいるので…、値上げは考えていないそうで、
なんて、なんて謙虚で涙が出るようなお言葉と、すっかり感動してしまう。
と、手をつないでゆっくりと席を立つ、おじいちゃんにおばあちゃん。
きっと何年も何年も、ここにこうして二人でいらっしゃるんだなぁ~
と思ったら、胸が熱くなるよう。
地元に支えられ、そして地元の人々をも大事になさる、老舗の蕎麦屋。
その4代目のご主人の、この心の広さ暖かさにも、すっかり心惹かれ…
しかも、何よりもこのお料理にこのお蕎麦、そして中休みなしの営業だもの、
もう、これは又是非来たい!と、しっかり思いながらお店を後に。
ご馳走様でした~
楽しくて、素敵な、のんび~りとした午後のひと時…
大塚三業地内 「日本蕎麦 小倉庵」
豊島区南大塚1-42-8
03-3941-8230
11:30~20:30
日曜定休
出前あり(遠くは出前できません)
お店のHP
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何だか、こう、お金では作れない、長年積み重なってきた良さというものが、しみじみ感じられて…。
東京ならではの、あるべき蕎麦屋。
やっぱり、いいもんです(^^)。
という冗談はさておき、最近、巣鴨のお店と言い、この店と言い、市井の名店のご紹介が素晴らしいですね。
いずれ機会があれば、長寿庵@千歳船橋にもお立ち寄りください。
製麺所の機械打ち二八蕎麦ですが、たぶん、お好きかも・・・?
しかし、お料理の充実度が、出色ですね。
昔ながらの、良さ。
そいういうのって、じわじわ感じますよね。
しかも、ここは、お蕎麦もきちんと石臼挽き自家製粉で打っていますし、ぜひ(^^)。
ここの、この良さ、きっとsinoさんにはわかって頂けると思います♪
先週、大井川鉄道のプチ旅をしたのですが、蕎麦屋さんもちょいと調べました。
県外で評判の店。地元で評判の店。なんて表現が目に入り、地元の方に伺いました。普段着の蕎麦屋さんもいいなぁってしみじみ思いました。
私も是非小倉庵さん伺いたいです!
そこはこんな立派なメニューありませんでしたが
サラダがいいっすね
カリカリが乗ったサラダってけっこーあるんだから
当然揚げ蕎麦乗っていいわけだ
木の葉に象った山葵はかわいいですが
そのまま食べるものと勘違いして
ぱくって行ってしまいそうで怖い
一人で勝手に罰ゲームだ
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