「いんちきそば」と自ら名乗るとは…、
と随分前から密かに興味を持っていたお店。
いつか伺いたい、と頭の隅に残っていて、近くに所用があった今日、
長年の興味を果たすべく、ようやく… 。
茗荷谷駅から、急な坂道「播磨坂」を下った千川通り。
色づいた銀杏を眺めながら歩いて行くと…
通りに面してさりげなく佇む、えんじ色の暖簾の下げられたモダンな入口。
その暖簾には…、書いてある、書いてある
「小石川いんちきそば」と白ぬきの文字。
茗荷谷 「小石川 いんちきそば 京屋」
わくわくしながら暖簾を潜り、入った店内は想像と違ってモダンな作り。
ほんのりと照明を落としたすっきりとした空間に、
4卓置かれたテーブルの上には、ダウンライトが落とされている。
「おひとり?。ごめんなさいね~、カウンターでもいい?」
と、気さくな感じで話しかけてくれる花番さん。
はい…、と通りに面してある4人程のカウンターに腰を下ろす。
すぐに暖かい蕎麦茶が出され、頂きながら品書きを開く。
お、これこれ♪。開いた最初のページに早くも「いんちきそば」の文字。
説明書きが詳しく書かれているのを読み…
「茹ですぎた蕎麦」っ??と一瞬思ったが、
「お客様には茹でたてでお出ししております」
の文字に、ほっとし、
せっかくなので、横の「オススメ」の「いんちきそばセット」でお願いする事に。
程なくして、お盆に盛りだくさんに置かれた「オススメいんちきそば」が置かれる。
まずは蕎麦…と、見ると、これが真っ白
ちゃんと蕎麦って頼んだはずだし、確かにこれは蕎麦のはず。
まるで「冷麦」を思わせる、やや太めの更科のような真っ白な蕎麦。
手繰り上げるが香り風味はとても穏やか。
もしかしてうどんかな~?と思ったが、
隣の方の頼んでいた「穴子天せいろ」の蕎麦も同じく白い。
茹でもちょっと長めだった、かな…?
と、蕎麦のみを食べたが、これは「いんちき汁」あっての蕎麦。
では、と添えられた汁は、揚げ玉が浮かんだ美味しそうな温汁。
これに浸し頂くと…、ほう、これはなかなか
中には、ふわっと柔らかい薄切りの豚肉も何枚か入っていて、
豚肉のコクも加わった美味しい漬け汁。
熱々の汁にこの蕎麦がよく絡み、浸し頂くとこれは不思議に美味しい。
しかも、思った以上に蕎麦が多くて、食べ終えたらこれでお腹いっぱい。
が、せっかくのオススメの、「鮪丼」。
これが、脂の乗ったほとんど中トロに近い美味し~い鮪で、
ほかほかご飯もふわっと炊かれ、ほくほくと食べてしまう 。
添えられた「浅漬け」もきちんとした漬け物で、
さらに小鉢は、「プチ酢豚」。
これも、ほっこりとした豚肉に味付けも美味しく、すっかり完食。
最後に、さらさら熱々の蕎麦湯で、「いんちき汁」を薄め、
これもたっぷりと頂いたら、お腹いっぱ~い。
長年ずっと気になっていた、「いんちき蕎麦」を頂けた満足感と共に、
帰りは、えっちらと坂を上って…
ご馳走様でした~
隣の人の食べていた「穴子の天ぷら」がすごーく美味しそうだったな~
*お品書き
今週のオススメ
いんちきそばと変りごはん 1,000円、開花丼とたぬきそば 840円、合鴨南蛮 840円、親子丼 740円
いんちきそば 840円、せいろ、かけ 520円、たぬき 580円、玉子とじ 680円、かき玉 730円、力、890円、肉南蛮 780円、なめこ、山かけ、カレー 840円、とろろ、きのこ 890円、五目、合鴨南蛮、天ぷら 940円、助六 1,050円など品多し
セットあり、丼あり
お新香、板わさ、おろしなめこ、とろろなめこ、合鴨塩やきなど 480円~
浦霞、霙山、山桜桃など 560円~
「いんちきそば 京屋」
文京区小石川5-38-13
03-3812-0645
11:30~14:45 / 17:00~20:30
日曜祝日休
禁煙と思う
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茹で置きしていた事なのかしら?
などと思ったり…。
でも、興味わきますでしょ?(^^)。
まぁ、お客さんには、茹で置きはしていないそうですが。
でも、後々、美味しく食べられるように工夫されたつけ汁といことなんでしょうか?
解釈が難しいおそばですね(^^;
しかし、興味をそそられます。
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