お昼の賑わいの終わった頃合いの、午後1時すぎ。
高い天井に、広々としたフロア、テーブルがゆったりと配され、解放感溢れた店内。

ちらほらと、のんびりとお昼を楽しんでいるお客さんを眺めながら、
今日も空いていた、窓際のテーブル席に腰を下ろす。

すぐにお茶と品書きが出され、早速吟味。
「お昼のメニュー」と書かれた品書きは、ちょこちょこ秋のメニューが加わり、
前回来た時から、ちょっと手が加わっているよう。

一通り目を通し、中にきちんと書かれていた「かしわせいろ」の文字を確かめ、
早速お願いしようと思ったら…



もう一枚あった、「本日のおすすめそば」の「天せいろ」。
エビ、イカ、野菜二種がついて、950円だったら、これはお得

「川せみ」の天ぷらは美味しかったし…、こちらの天ぷらも是非食べてみたい。
と、これは急遽変更～、このお昼のおすすめ「天せいろ」を頂いてみる事に。



程なくして、まず出された天ぷらは、花衣をきれいにまとった天ぷら。
茄子にししとう、それに立派な海老に烏賊が、美しく盛りつけられている。
塩と、天つゆの両方が出されるのもうれしいなぁ。



と、食べてみると、さくっとして軽やかな衣に、中の海老はふわりとしてジューシー。
茄子も、烏賊も、素材の良さを生かし、蕎麦屋ならではの衣の旨さもあり、
さすが、「山せみ」さん、これは美味しい。

と、うれしく食べていると…



程なく、蒸篭に盛られた蕎麦が置かれる。



きりっと角の立った蕎麦は、手繰り上げると、ふわりと焼畑のような懐かしい香りが漂う。
口に含むと、しっかりとした腰があり、噛みしめると次第に広がる蕎麦の風味。

きりっとして、江戸前の折り目正しい風情感じる蕎麦で、これも美味しい。
後にどこか酸味を感じる汁も、この蕎麦によく合い、蕎麦の風味に一役かっているよう。

前回は、ぶっかけだっただけに、改めてこちらの蕎麦の旨さを感じ、
さらさらとした熱々の蕎麦湯をゆっくりと飲みながら、余韻に浸るひと時。

場所も良く、ゆったりとした空間も気持ち良く、
ここで、ちょっとした忘年会をするのもいいかもなぁ…などと思いつつ席を立つ。

ご馳走様でした～

今度こそ、あのしっかりとした蕎麦で、「かしわせいろ」を食べてみようっと。


＊お昼のお品書き
本日のおすすめそば 950円、特大車海老天せいろ、かけ 1,850円、辛味ぶっかけ 950円、彩り三種そば（三種のもり汁） 1,050円、せいろ、かけ 800円、ごまだれ円、天せいろ 1,550円、鴨せいろ 1,150円、かしわせいろ 950円、冷やし九条葱揚げもち 1,000円、そばとろ 900円、辛味大根 900円、
磯玉子とじ 1,000円、天玉子とじ 1,300円、天麩羅 1,550円、かしわ南蛮 950円、鴨南蛮 1,400円、九条葱揚げもち 1,000円、山かけ 1,050円、彩り飯 180円、大盛り 300円

あつかん 600円、板わさ、山葵漬けと野沢菜 600円、蕎麦焼き味噌 450円
生ビール 630円、焼酎蕎麦湯割り 600円、立山、澤ノ井、幻の瀧 750円～



手打そば・蕎麦料理・天ぷらを味わう店
　「神楽坂　山せみ」

新宿区神楽坂5-31-1Ｆ
03-3268-7717
11：30～15：00 / 17：30～22:30
年中無休
禁煙と思う


2009年　6月　8日　お昼の「掻き揚げぶっかけそば」

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