昼過ぎの穏やかな空気流れる店内は、やっぱり心地いい。
笑顔の素敵な花番さんに通され、空いていた席に座り…
まずは、「季節のお酒」をチェック。



中から、「芳醇な香りの辛口のお酒」と書かれた「黒龍」吟醸を、ハーフで。



久しぶりの昼酒は、やっぱり格別。
いつもうれしい、「まるやま」さんのお酒のお通しは、今日は肉じゃが風の煮物。



こってりほっこりとしたじゃが芋に、好物のさつま揚げ。
これがお酒によく合う一品で、ゆっくりと昼酒の醍醐味を感じるひと時

そして、「一人ならハーフで作ってあげようか」とおっしゃって頂き、
作って頂いた、「粗挽きそばがき」。



見ただけでぞくぞくするような、蕎麦の粒々。
口に運ぶと、すぐに感じる蕎麦のぷりぷりざらりとした感触がたまらない。



ゆっくりと舌で転がし味わっていると、じわりと広がる蕎麦の香ばしさ。
こういう粗挽きのそばがきはやっぱり、いいな♪



さらに…、出して頂いた、これもお酒にはうれしい一品「蕎麦味噌」も。



ほんのり甘めでこってりとした蕎麦味噌の中には、カリッカリに炒られた蕎麦の実。
味噌の濃厚な味わいに、蕎麦の実の香ばしさが交わり、これは旨い

…と、これでお酒をお変わりをして、女将さんやご主人とお話できる楽しさ。
旅行話など、聞いてもらいながらの楽しいひと時をすごさせて頂き…

今日のお蕎麦は何にしよう～♪



「秋になって、新メニュー作ったんですよ～」
とおっしゃって勧めてくれたのが、これは面白そう！「葱天ぷらそば」。

「天先にしましょうか（＾＾）？」
とおっしゃって下さったので、まずは天麩羅だけ先にお願いすると…



これは、美しい…。
こんもりと盛られた、細切りされた葱の天ぷら。
見るからにカラリとして、ところどころパプリカなどの赤や緑の彩も美しい。



口に含むと…、これは、美味しい～
さくさく、カラリっとした天麩羅は、とっても軽やかで溶けるよう。
しかも葱の甘みが濃く、一つづつ摘めるのもうれしく、残りのお酒でしばし楽しみ…

そろそろ、この葱と一緒にお蕎麦も頂こう。

…と、久しぶりの「まるやま」さんのお蕎麦。
「せいろ」で頂きたい、でも…、これで「かけ」も頂いてみたい・・・

と、悩み、無理を言ってハーフハーフでお願いする事に。



と言う事で、まずは「せいろ」から。



穀物感あふれる角の立った細切りの蕎麦には、蕎麦の粒がびっしり。



この野趣さ溢れる蕎麦の姿に見入り、手繰り上げると、
んんん～っ、もう、うっとり 。濃厚な蕎麦の香ばしい香りが込み上げる。



口に含むと、何とも言えない蕎麦のやさしいざらつき感。
心地のいいぬめり感があり、しっとりとした腰を楽しみ、
噛みしめると、じわ～っと広がる馥郁とした蕎麦の香ばしさ。



ああ、やっぱり、「まるやま」さんの蕎麦は美味しい…



と、余韻に浸っているところで、続いて出された「かけそば」。



おおっと、曇っちゃった…



まずは、そっとかけ汁を口に含むと、すぐに感じる鰹の風味。
すっきりとしてまろやかで、優し～い味わいに、心まで温まるよう。



この中の蕎麦を手繰り、口に含むと、熱を帯びた蕎麦は、
途端に、穀物感が増すように、ほろりとした感触。
蕎麦の香ばしさに加え、甘みが濃く広がり、汁と絡まる蕎麦が又美味しい。

幾度が蕎麦を手繰り、葱天をちょっとこのかけ汁に浸し、
蕎麦と一緒に口にほうばると、とろりとした葱が蕎麦に絡まり、これが絶品

この、「葱天そば」これはいいな～、とすっかり気に入ってしまう。
（又、食べたい～…）

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