どこか近くでお昼を…と考え、前にかずリン様に教えて頂いたお店を思い出し、これはいい機会♪、と伺ってみる事に 。
駅前から続く長い長い、「大山商店街」。
人々が賑わう楽しそうな商店街をずんずん進み、税務署を通り過ぎ、さらに進んで突き当たった山手通り。
そこからちょっと入った静かな路地沿いに、すっきりとした白壁のシックなお店に行きあたる。
こ、ここが…。
なんて素敵な、モダンな白と黒のコントラストの、センスのいい佇まい。
その間にさわさわとそよぐ、鶯色の暖簾が蕎麦屋である事を語ってる。
板橋区氷川町 「手打蕎麦豚しゃぶ 田中屋」
想像していたよりずっと素敵なお店に、わくわくしながら近づくと、入口にはランチの品書きが置かれてる。
リーズナブルに書かれた品書きにさっと目を通し、暖簾潜り扉を開くと、
ああ、いい感じ…
外観とは又打って変った、しっとりと落ち着いた和の空気。
使いこまれたような板間に、柱がいくつも立ち、すっきりテーブルが並んでる。
と、見とれていると、すぐに迎えて下さった花番さんが、
「あの…、お店2時までなんですが、それでもよろしいですか?」
と申し訳なさそうに言う言葉に、慌てて時計を見ると、1時50分…
とは言えせっかく来たのだし、私も申し訳なく思いながらも、通して頂く事に。
禁煙席を選び、案内してくれる花番さんの後をついていくと、入口の空間とは又別に、いくつかの空間が分かれて作られていて、そのどこもがとても素敵。
新しそうでありながら、日本のよき古い家屋の片鱗があちらこちらに残された空間。
モダンとクラッシックの融合された、不思議にしっとりと落ち着く空気…。
そして、こちらにどうぞ、と通された個室仕立てのテーブル席は、障子があり、懐かしい昭和の香りの漂う日本間。
そこにうまく溶け込んだ、モダンなテーブルが置かれてる。
座った途端に、ほおっと憩ってしまうこの空間に、わずかな時間しかいられないのを、早くも残念に思ってしまう…。
とは言え、閉店間際だというのに通して下さったお心遣いを有難く感じ、置かれた品書きの中から、オススメされたランチの「やまと豚小丼セット」をお願いする事に。
…と、この陽気の中歩いてきた喉を潤わせたくて、グラスビールも (^^;
程なく出された、恵比寿生グラス。
きんっと冷やされたビールを、待ち兼ねて口にすると、こ、これは…
ビールの泡がまるで生クリームかのように、きめ細かくふわっふわ。
こんなに丁寧に注がれたビールは、久し振り。これは・・・、この注ぎ方は並じゃないっっ。
と、ビールでほっとした所に、ランチのセットが目の前に置かれる。
まずは、と頂く笊に盛られた蕎麦は、かなり細めに切り揃えられた端正な蕎麦。
口に含むと、途端にぷつんとほどけ、ほろほろっと溶けていく繊細さ。
香り、風味は穏やかではあるが、しゃきっと〆られた感触に、すすすっと喉元を通り過ぎる軽やかさにが心地いい。
この繊細で優しい蕎麦に、ふと、頼りなげな清らかな乙女を思わせる。
汁は、きちんと出汁の取られたやや甘めのもので、この蕎麦によく合い、絡め頂くと蕎麦の甘みが次第に感じてくるよう。
このお蕎麦だったら、気になった「あげなすおろしそば」のぶっかけもいいだろうなぁ、と思わせる。
と、あっという間に食べてしまい…
箸を伸ばす、「サラダ」の野菜は、どれもしゃきっとして、かけられたドレッシングが美味しい。
そして、「豚しゃぶ」と名前にもあるだけあり、小豚丼の豚肉が、とても美味しい 。
ふわっとして柔らかく、口に入れた途端に溶けて行く豚肉。
豚肉の旨さに、上質の肉の持つ甘みがあり、とても美味しい豚肉。
ご飯にかけられたタレもよく、これもペロリと頂いてしまう。
これは…、このお肉の「豚しゃぶ」だったら食べてみたいなぁ、と思ってしまう。
蕎麦湯は、これもとろとろと白濁した美味しい蕎麦湯。
お変わりもして頂きながら、
満足な心地で、改めて品書きを見ると、
美味しそうなお料理が並んでいる。
これらも食べてみたいな~…
と、ほっとしたところで、いかんいかん、と急ぎ席を立つ。
「古民家か何かの改装なんですか?」
と、お勘定しながら、この素敵な空間をお聞きすると、
「古民家…というのではないんですが、戦後すぐに建てられた物をそのままりフォームしたんです 」
との事で、今のご主人は、三代目なのだそう。老舗のお店なんだ…
などなど、ちょこちょことお話して下さり、駆け込みで入った私なのに、最後までにこやかで丁寧な応対をして下さった事もとてもうれしく、今度は是非ゆっくりと訪れてみよう…、と心に思う。
ご馳走様でした~
かずリンさん、ありがとうございました~
*お品書き
せいろ 550円、辛味大根 800円、とろろ 850円、やまと豚の肉せいろ 1,000円、天せいろ 1,100円、鴨せいろ 1,400円、揚げなすおろしそば、納豆そば 950円、かけ 550円、花巻き 650円、京風きつね 800円、天ぷらそば 1,100円、鴨南蛮 1,400円、小天丼、やまと小豚丼 550円など、
ランチ 850円~
板わさ 550円、揚げそば、玉子のあとひき味噌漬け、ひたるイカn沖漬け 450円、梅くらげ、ごぼうのたまり漬け 400円、にしん煮、海老天ぷら 600円、穴子の煮こごり 500円
(夜メニューは、他にあるらしい…)
「手打蕎麦豚しゃぶ 田中屋」
板橋区氷川町1-5
03-3961-4159
11:30~14:00 / 18:00~22:00
日曜・祝日定休
分煙
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確かに市役所だったら、ここですね♪
お得なランチは今もやっているのかしら?
ここでせいろを頂きました。蕎麦
の香りがしっかりしました。が、
素麺のような極細なので、僕の好
みではありませんでした。細麺好
きには良いと思います。
拝見させて頂きました(^^)。
(お写真きれ~いっっ)
そうそう、あの昭和レトロな店内、いいですよね。お蕎麦も、おっしゃる通り、女性的なやさしさのあるお蕎麦。
夜に訪れてみたいお店です。
とても美味しかったです。
情報有り難う御座いました。
本当に、素敵な空間ですよね♪
もう少し寒くなってきたら、私も豚しゃぶ、頂いてみたいです。
HP、ありがとうございます。
見やすくてきれいなHP、お昼も2時までとのことならば…
又、訪れてみたいです♪
よく食べに行くお店なので、カキコミさせていただきます♪
私は改装してから、このお店を知ったのですが、
お蕎麦屋さんとは思えないほど、とても落ち着いた雰囲気で、
家族や友達にも自信をもって紹介できるお店です。
お料理はお蕎麦はもちろん、豚しゃぶやおつまみも美味しくて、
行くとつい食べ過ぎてしまいます(^^;)笑
大通りを1本入った所にお店があるので、隠れ家的なのがまた良いですよね(^з^)
お昼は2時までやってるみたいですよ!
最近、ホームページが出来たみたいなので、載せておきます(^□^)
http://members3.jcom.home.ne.jp/soba-tanakaya/
蕎麦は、お昼にも食べたいもの、
お昼の営業も大事にしてもらいたいと思うのは、一緒です。
もちろん、お店の考えもおありかとは、思うのですが…
昔からのお蕎麦屋さんで改装前からよく通っていました。(過去形!)
1時半に店が開けていたのはラッキーです。ほとんど1時半前には店は閉めています。
昔は普通のいエビのてんぷらの美味しいお蕎麦屋さんで、区役所・税務署の人達でいっぱいのお店でした。
息子さんが修行から帰ってきて酒を主体にする店に成ったのですが、昼がおろそかになったようです。
私は辛み大根を注文します、辛み大根にはわさびでなくしょうがだと確認させてもらったお店です。
昼の営業ももっと大事にしてくれたら良いのですが。
私も一度で大好きになってしまったお店です。
お近くというと…
竹の子がきっと美味しいんでしょうね(^^)
こちらのお店は、ずっと前からやられていたようですが、最近改装したらしいです。
とても素敵な空間で、このお肉は本当に美味しかったです。
ぜひ、こちらにいらしゃられましたら、懐かしさと共に・・・
コメントありがとうございました(^^)
ありがとうございます♪♪
ぜひ!
又お会いできるのを楽しみにしています。
以前から拝見していました。
実家が千葉県いすみ市なのですが、近隣にはおいしいお蕎麦がなく、どこかないかと検索していたところ、大多喜のゆいを紹介されていたのでさっそく行ってみました。
大満足のお蕎麦でした!ありがとうございます。
間違いなくリピーターになりますね。
氷川町に4年住んでいましたが、このお蕎麦屋さんは知りませんでした。
私が住んでいたころにはなかったのかな。
こんど行ってみたいと思います。
お蕎麦も豚肉もおいしそうですね。
これからもおいしいお蕎麦のご紹介楽しみにしています!
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